このページは、朝ドラ「なつぞら」に登場する小畑とよ(高畑淳子)のモデルである小田トシさんについて紹介します。小田トシは、小田豊四郎の母であり六花亭発展のキーマンでもあります。
小田豊四郎を支えて、どのように生きたのか?一言で言うと、小田トシさんは夫に翻弄されながら心を強くして息子とともに帯広千秋庵を盛り立てて六花亭への道筋をつけた人物になります。
そして、後半には朝ドラ「なつぞら」の小畑とよが、小田トシさんとどのように異なるのか。どんな点が同じなのか。こちらも詳しく解説します。
小田トシとは?
小田豊四郎さんが札幌千秋庵との関わりがあったのは、小田トシさんが岡部家の出身だったからです。小田トシさんは小田佐太郎と結婚しますが、小田佐太郎は今でいうところのごくつぶしでです。
毎日、飲み歩いてばかりでした。経営していた会社を倒産させてしまい、一家は離散します。小田トシさんは、弟が経営していた帯広千秋庵で働き始め、病気で弟が経営できなくなります。
そのため当時、札幌千秋庵で働いていた小田豊四郎さんを呼び寄せて経営をさせることになるのです。これが、現在の六花亭へとつながっていくのです。
ただ、小田豊四郎がやってきても順風満帆ではありませんでした。時代は戦時へと向かっており、経営状況は思わしくなく借金を重ねながらの経営を余儀なくされています。
借金が膨らむにつれて、廃業しようかと悩んでいるところへ救いの手が差し伸べられたのです。取引している社長から500円を借りることができたのです。
普通なら借金返済に充てたいと考えるでしょうが、砂糖を買うようアドバイスを受け砂糖を買います。ここから道が開けるのです。
砂糖は戦時下で配給制になり、手に入りにくくなっていきましたが購入していたおかげでお菓子は継続して作ることができたのでした。
やがて借金を返済し、経営は軌道に乗って本店である札幌千秋庵と商圏を争うまでになります。
ここでも小田トシさんは札幌千秋庵へ暖簾を返上して、争っていくべきだと小田豊四郎さんに助言します。
六花亭誕生まで見ることなく小田トシは亡くなってしまいますが、息子を立派な経営者にしたという功績は消えることはありません。
小畑とよと小田トシの違い
朝ドラ「なつぞら」の中の小畑とよと、小田トシの違いはどこにあるのでしょうか。どちらも頼もしい肝っ玉の据わった女性であることは同じです。
また、とよはドラマの中で夫がギャンブルで借金を背負ったので子供たちのために家を出たことをなつ(広瀬すず)に打ち明けていました。
なので、ごくつぶしな夫・小田佐太郎さんのことを話しているともとれます。ただ、ドラマの中の「雪月」は札幌の店を暖簾分けした形からスタートした話にはなっていません。
そのあたりは異なりますね。雪月まわりの話は、主人公のなつと大きな関係がないので描いていないのかもしれません。
なので、基本的にはモデルどおりに描かれていることがわかります。ただ、脚色の部分も多分にあるのでオリジナルストーリーに「なつぞら」はなっているのだと思います。
創業期には家族として団結して立ち向かった、六花亭創業にはこうした隠れたドラマがあることが今回分かりました。「なつぞら」で「雪月」が今後どのように展開されていくのか楽しみです。
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