なつぞらの中で、雪月の店主として登場している小畑雪之助(安田顕)にはモデルがいるの?

お答えしましょう。モデルはズバリ、小田豊四郎(おだとよしろう)さんです。

どんな人なのか気になります。

一言でいうと、北海道のお菓子のお土産で有名な六花亭の創業者です。

このページでは、小田豊四郎さんがどんな人物なのかを詳しく解説していきますね。

それと同時に、なつぞらの雪之助と小田豊四郎との違いを後半にお話しますね。
小田豊四郎はどんな人?

先ほど、小田豊四郎さんが六花亭の創業者であることを知りました。もっと詳しく教えていただけますか?

小田豊四郎さんは、1916年3月13日北海道函館市生まれ。親の事業が失敗して、進学できなかったために札幌の千秋庵に勤務します。

千秋庵って、どんなところですか?

千秋庵は、豊四郎さんの叔父・岡部式二さんが経営していたお菓子メーカーで、現在も受け継がれています。

そこを退職してから、六花亭を作ったのですか?

その後、札幌から帯広の千秋庵を岡部勇吉から引き継ぎ、これがやがて六花亭になります。

譲ってもらったんですね。

そうですね。帯広の千秋庵を受け継いだ後は、戦争に突入します。戦後は、ヒット商品をどんどん生み出します。

ヒット商品がきっかけで六花亭になったの?
六花亭創業

六花亭の創業には、札幌千秋庵との経営方針の違いが原因です。

経営方針の違いって?

対立のきっかけとなったものがホワイトチョコレートの販売です。本店である札幌千秋庵の商圏である千歳空港での販売を開始を計画したために対立したのです。

確かに、本店からするといい気はしないですね。

ホワイトチョコレートに着目した小田豊四郎は、先見の明があったということだと思います。そして、札幌への出店を機会に、千秋庵から独立して六花亭製菓として創業することになるのです。

元々は同じ暖簾を付けていたメーカーですが、六花亭は今や北海道を代表するメーカーになりましたね。

そうですね。その後、ロングセラーとなるマルセイバターサンドを生み出し、現在までの基礎を作ってきました。
雪之助と小田豊四郎の違い

朝ドラ「なつぞら」の小畑雪之助と小田豊四郎の違いはどんなところにありますか?

そうですね。雪之助は、東京の川村屋で17歳から5年間修業をします。しかし、小田豊四郎はそのような経歴はありません。ここが大きく異なりますね。

また、雪之助は太田茂一をモデルにした泰樹(草刈正雄)と組んでビジネスを大きくします。バターを泰樹にお願いするのです。しかし、こういったコラボはありませんでした。

逆に、同じところはどんなところがありますか?

家が貧しくて、進学できなかったところの設定は同じですね。また、有数のお菓子メーカーになっていくというのも同様に描かれています。

じゃあ、そのままモデルってわけではない感じですね。

はい。NHKはモデルと公にしていません。オリジナルストーリーと言っていますので、確実にモデルというわけではありません。

奥原なつ(広瀬すず)もそうでしたが、あくまでヒントを小田豊四郎さんから得てるってだけだと思います。

ただ、ヒントにしているのは間違いなく、小田豊四郎さんであるのは間違いないと思います。