べらぼう ネタバレ,あらすじ第10話『「青楼美人」の見る夢は』

このページは、2025年(令和10年)のNHK大河ドラマべらぼう第10話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第9話のあらすじで、地本問屋になる約束を鶴屋(風間俊介)に破られます。また、吉原の親父たちは地本問屋にバカにされたことで怒りました。

 

べらぼうの第10話のあらすじは、瀬川(小芝風花)の最後の花魁舞台が決まるところからスタートします。べらぼうの第10話のタイトルは「「青楼美人」の見る夢は」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第10話

瀬川(小芝風花)の最後の花魁舞台が年末に決まりました。将棋を話ながら、その話題になります。

大文字屋
最後の花魁道中は暮れだっけ?
松葉屋
ああ、正月だったら良かったんだけどな。
扇屋
正月なら細見もさばけたのにな。
りつ
暮れに売ってしまったらいいじゃないかい。誰が決めたんだよ、正月って。
駿河屋
正月の鱗の細見は売れなくなるかもしれねえな。
大文字屋
ついでに、女郎絵も売ってしまったらどうやろ。瀬川の次をずらっと並べてね。「雛形若菜」をつぶしてしまえって。

それに合わせて、吉原の親父たちは錦絵を作るように蔦重(横浜流星)に命じます。

駿河屋
重三郎
蔦重
へえ。
大文字屋
瀬川の最後の道中にあたって、錦絵を出せ。次に売り出す、キレイどころをずらっと並べてな。
蔦重
錦絵ズラリは、金がかかりますが。
大文字屋
金ならいくらかかってもかまん。あいつらをつぶせるならな。
蔦重
あいつらをつぶす?
大文字屋
市中の本屋をぶっ潰してしまえって話よ。

地本問屋たちへの対抗心から、お金はいくらかかってもかまわないと言われますが、瀬川がいなくなることに蔦重は沈みがち。それでも、蔦重は瀬川のはなむけになるようなことを考えていました。

 

その頃、江戸で吉原と地本問屋が揉めたことが広まります。それは、吉原の者への悪評となっていたのです。市中に偵察に行っていた蔦重が声をかけられます。

平賀源内
おっ、蔦重じゃねえかい。瀬川が金の亡者に身請けされるって本当かい?
蔦重
源内先生、俺このままじゃまずいかもしれません。
平賀源内
えっ?瀬川の身請けぶっ潰したくなったとか?
蔦重
いえ、ぶっ潰されるのは俺の方かも。
平賀源内
えっ?もうなにかやったの?
蔦重
あの、落ち着いて相談乗ってもらうことって・・・。
須原屋
源内さん、お待たせ。

そこにやってきたのは、須原屋(里見浩太朗)でした。蔦重は、源内と須原屋にくっついて芝居町にやってきました。

平賀源内
市中の本屋に威勢よく縁を切ったけど、吉原の方が切り崩され市中の本屋に締め出されることになったってことかい?
蔦重
はい。このままいくと、前の吉原に戻ってしまうんじゃないかと思いまして。聞いてます?
平賀源内
ああ、聞いてる聞いてる。

そして、源内と須原屋は芝居小屋の前で止まります。

平賀源内
ここに用事があっから、しばらくその辺で遊んでおいてくれ

蔦重は、仕方なく街をぶらぶら歩きます。すると、鱗形屋(片岡愛之助)の威勢のいい声が聞こえてきました。やつれたころの鱗形屋の姿はなく、肌ツヤも良く戻っていました。

そして、平賀源内と須原屋が出てきたので居酒屋で蔦重は、悩んでいることの話をします。

須原屋
事態はそれほど悪くない。今のままでも、鱗形屋は吉原細見を西村屋は錦絵を作りつづけるだろう。お主が、「改」に徹するなら関係はやがて改善するだろう。
蔦重
ああ、そうだ。そうですね。
須原屋
だろ?引いた目で見るってのはでえじなことよ。まあ、残るはお前さんがどうでるかってことになるだろ。お前さんが、「改」に徹するなら関係はやがて改善するだろう。
蔦重
けど、それじゃあ元の木阿弥になっちまいませんかねえ。
須原屋
「改」の立場でそうしねえって方法もあるぜ。
平賀源内
お前は、やりたいことをやったら?吉原の親父さんたちは、錦絵つくればお金はだしてくれるって言ってるんだろ。俺がお前さんの立場なら、なんか理由つけて自分のやりたいことやるけどな。
蔦重
やりてえこと?
平賀源内
そうよ。お前さんのやりてえことは何よ。
蔦重
昔のように吉原を江戸っ子の憧れの場所にすることです。あそこで遊べなければ一流じゃねえって思われるような見上げる場所にしてえ。

花魁は、男たちの高嶺の花。女郎たちは、身請けや出会いに恵まれる。辛いことより、楽しいことの方が多い。そんな場所にしたい。そんで、あいつを喜ばせてえ。

須原屋
あいつって?
蔦重
瀬川花魁は、ずっと幼馴染で世話になりっぱなしのまま見送ることになったので、ずっとあいつを喜ばす方法はないか考えてたもんで、つい。
平賀源内
いいじゃねえか。吉原をみなが仰ぎ見るようにしてやろうぜ。お城みたいに。

それを聞いた蔦重は、吉原の錦絵を将軍に献上することを思いつきます。

蔦重
これだ。あの作った錦絵を上様に献上するってことはできないでしょうか。いや、まことに見てもらわなくても、噂が欲しいんです。それがありゃあ、間違いなく吉原の格が上がりませんかね。
須原屋
まあ、少なくても田沼様まではもって行けるよな。

源内の力を借りれば、将軍にたどり着くことはできる。蔦重は、そんなことを思いながら3人で実現に向けて策を練りはじめます。

平賀源内
ちくしょう、なんかぞっとしてきたぜ。よし蔦重、世の中がひっくり返るようなものをぶち上げてやろうぜ。
蔦重
へえ。

蔦重は、すぐにこの話を吉原の親父たちにしました。

大文字屋
べらぼうめ、んなことできるわけねえだろ。
蔦重
源内先生を通せば、間違いなく田沼様まではいけるんです。まず、本は売れます。献上本ってなりゃ、売れるってのが江戸ですから。それに、上様に献上してるとなったら
りつ
上様が来てるって、噂が立つ。
蔦重
そうすりゃ、間違いなく吉原の格は上がります。
扇屋
格が上がれば、客筋が良くなる。
蔦重
客筋が良くなれば、落ちる金は増える。
松葉屋
その絵本を瀬川の最後の道中にあわせて売るってことかい?
蔦重
そういうことです。

蔦重は費用として、100両の入銀を求めます。しかも、外に漏れるのは良くないので女郎からの入銀ではない形にして欲しいと願い出ます。

駿河屋
俺が50両もつ。残りをみなにお願いしろ。
蔦重
親父さま、ありがとうござい・・・
駿河屋
ただし、そいつは入銀じゃねえ。貸付だ。
蔦重
えっ?
駿河屋
でかい口聞いても返すあてはねえってことか?
蔦重
いいえ、これは売れますから、売ってご覧にいれましょう。

蔦重は、この条件を飲んだことで100両あつまりました。

 

その後、北尾重政(橋本淳)と勝川春章(前野朋哉)の2人に吉原の錦絵を描いてもらうことが決まります。蔦重は、2人を開店前の松葉屋に案内して花魁の普段の暮らしを見てもらいました。

豪華な錦絵ができると、平賀源内に駿河屋(高橋克実)、扇屋(山路和弘)と共に蔦重は、田沼意次(渡辺謙)のところに案内してもらいます。将軍に献上してもらう話をするためです。

平賀源内
吉原は、天下御免の色里。ぜひ、上様へご献上申し上げます。
田沼意次
その方ら、何故このような本を
蔦重
僭越ながら、経緯を申し上げます。此度、瀬川という女郎がめでたく落籍となりまして。
田沼意次
ありがた山、ありがた山ではござらぬか。
蔦重
覚えてくださっていたのですか。
田沼意次
あのようなことを言うたものは、他にはおらぬしな。ところで、瀬川というのは今年、甦ったときく名跡か。
蔦重
そうでございます。瀬川の落籍を祝い、色里にふさわしい絵で吉原の格上げ、徳川家の威光を世にしらしめたいんです。
田沼意次
瀬川の道中は、社参を考え直すきっかけになったものでな。恩を返さぬわけにはいかぬ。

意次はこの頃、「日光社参」のお金をどうするかずっと悩んでいました。

平賀源内
社参の行列を見世物にしてお金を稼げばよいかと。

この源内の提案は、瀬川を襲名した際に吉原で行ったことでありました。それを聞いていたために、意次は将軍への献上を約束してくれたのでした。

すぐに、意次は絵本を献上します。そこで、驚きのことを徳川家治(眞島秀和)から告げられました。

徳川家治
田丸家の種姫を養子にする。

種姫は、賢丸(寺田心)の妹です。賢丸は意次に白川松平藩に行かされることから、その変わりに江戸城に種を残す作戦を考えていたのでした。これに、松平武元(石坂浩二)が後押しします。

徳川家治
ゆくゆくは、家基と種を夫婦にしようと思う。

賢丸は結果として、将軍の義理の兄になります。意次は、それを聞いて落胆します。

 

瀬川が落籍の日、蔦重は瀬川のもとを訪ねました。すでに、部屋は片づけられて殺風景でした。

蔦重
すっきりしてんな。
瀬川
売れるもんは、売ってしまったし。なんだかんだ、みんながもっていってくれたから。
蔦重
今日から売りだす吉原絵本だけど、餞別にどうぞ。

錦絵本を手渡しました。

瀬川
あんたがくれるのは、いつも本だね。まあ、立派な・・・わっちも載せてくれてるのかい。もう出ていくのに。

そこには、瀬川が絵本を読む姿が描かれています。

蔦重
そりゃあ、瀬川の最後の絵姿だって謡わせてもらうので。
瀬川
最初で最後さ。わっち、本を読んでんだね。
蔦重
それが、一番お前らしいと思って。いいだろ、花魁が花魁をしてないときの日常を描いてるのも。
瀬川
ずるいよ。こんなものを見るとここの楽しいことばっかり思い出してしまうじゃないか。
蔦重
花魁、俺はここを楽しいことばかりにしようと思ってんだよ。売られてきた女郎がいい思い出いっぱいもって大門にでられるように。
瀬川
そんな色里あるわけないじゃないかい。
蔦重
花魁と俺が見てきた夢は、そんな世界じゃない。俺と花魁をつなぐものはこれしかねえから、俺はずっとその夢持ち続けるよ。
瀬川
そりゃあ、べらぼうで。

そういって、瀬川は涙を流します。

 

その後、瀬川は大門の外で待つ鳥山検校(市原隼人)のところに嫁いでいきました。べらぼう第10話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第11話のネタバレ,あらすじにつづく



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