べらぼう ネタバレ,あらすじ第23話「我こそは江戸一の利なり」

このページは、2025年(令和7年)のNHK大河ドラマべらぼう第23話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第22話のあらすじで、蝦夷地を上知するために、蔦重(横浜流星)は田沼意知(宮沢氷魚)に仲間に入るように誘われました。しかし、蔦重はそれを断ります。

 

べらぼうの第23話のあらすじは、蔦重はが誰袖(福原遥)に聞くところからスタートします。べらぼうの第23話のタイトルは「我こそは江戸一の利なり」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第23話

蔦重(横浜流星)は誰袖(福原遥)に聞きました。

蔦重
お前、なんで抜荷のことなんて聞いてきたんだ。
誰袖
んふ。手すさびに青本を。
蔦重
なにやってんだ。田雲助と
誰袖
ここでやることなんて、一つしかりやせんよ。
蔦重
わかった。かぼちゃに言う。

するとそこに、大文字屋(伊藤淳史)がやってきました。大文字屋と誰袖は、隠語を使って話をします。

蔦重
もう、かぼちゃまで取り込んで。こりゃあ、相当きなくせえ話なんで下手すりゃ血が流れることであって。
大文字屋
うっせえな。どんだけうめえ話だと思ってんだよ。
蔦重
親父さま。
大文字屋
花魁が身請けされれば、どんだけ金入って、どんだけ名があがるか。こんなうまい話、逃せるかってんだよ。
蔦重
俺はいいましたからね。どうなっても知りませんからね。

ある日、蔦重は須原屋(里見浩太朗)に行きました。須原屋の本を仕入れるためでした。

蔦重
あのう、蝦夷地ってどんなところですか?
須原屋
いきなりなんだい。
蔦重
青本のネタにどんなところかなって思って。
須原屋
時はあるかい。

そういって須原屋がもってきたのは、蝦夷の地図です。

須原屋
北にある土地で、ここに松前家があって・・・このあたりが蝦夷地だな。
蔦重
蝦夷地ってのは、松前家の領地なんですか?
須原屋
そうそう。すぐそこに、異国のオロシャがあって。行ってみてえよな。オロシャの本も見てみてえし。
蔦重
須原屋さんは、新しいもの好きですもんねえ。

その絵図には、印がついていました。

蔦重
この印ってなんですか。
須原屋
これか?これはな。誰にも言うんじゃねえぞ。

そういって耳打ちしました。蔦重は、心臓が縮みあがるくらい驚きます。

 

天明3年(1783)になり大田南畝(桐谷健太)が描いた「万載狂歌集」が大当たりして、大ブレイクした。狂歌の会には、老いも若きも多数集まります。

蔦重の本屋・耕書堂がだす本が売れて、江戸一番の本屋にまで発展していました。そんな耕書堂に、駿河屋(高橋克実)とりつ(安達祐実)がやってきた。

りつ
重三は戻ってないかい。ちょっと、話があるんだけど。
いね
今日は、太夫の贔屓筋と相撲見物、その後に富本本の打ち合わせ、土山様の宴席だっけ。
りつ
売れっ子の呼び出しみたいだね。
ふじ
風雲児ってやつ
駿河屋
吉原におんぶにだっこで、何が風雲児だ。

一方、田沼意次(渡辺謙)は要職を田沼派で固めて、無双状態になっていました。その波に乗り損ねた武士たちは・・・田沼派の勘定組頭・土山宗次郎(栁俊太郎)にコネを作りたいと考えています。

長谷川平蔵(中村隼人)もその一人でした。宴の席で近づこうとしますが、土山と南畝(桐谷健太)の周りには人だかりができて、近づけません。

 

平蔵は伝手はないかと、周囲を見渡しました。すると、蔦重が誰かと話していることに気づきます。

平蔵
蔦重、蔦重
蔦重
長谷川様、お元気そうで。
佐野
あのよ、あいつらに土山殿の見知りを作ってやりたいだがよ。
蔦重
ああ、じゃあ裏から行きますか。

蔦重は4人で裏から土山に会いに行きました。

土山
その者らは?
蔦重
あ、長谷川平蔵様と
佐野
本丸で番士をやってる佐野と・・・
大田南畝
かの高名なご子息の・・・

南畝は長谷川平蔵の方に食いつきました。

平蔵
若気の至りでございます。
大田南畝
狂歌はなさらぬのか。
平蔵
これから始めようと。ひとつ、赤良先生に大いにモテそうな名をお願いしたく。
大田南畝
では、「あり金なき平」で。

佐野(矢本悠馬)だけが輪に入れず、腰が引けていました。そのことを気にした蔦重がなんとかしようとしますが、佐野は帰っていきました。土山は、蔦重に小声で質問します。

土山
雲助様のお誘いを断ったそうじゃないか。この話の先には、大きな儲け話が転がっておったから1枚かんでおけばよかったのに。
蔦重
いやあ、吉原のしがない本屋には話が大きすぎます。
土山
買ってやろうか。店。そうすれば、赤良の本がもっと売れるだろうし。

土山を見ると、冗談の顔をしているわけではありません。

蔦重
本気でおっしゃっていますか。

耕書堂に戻った蔦重は、歌麿(染谷将太)に話します。

蔦重
今日、土山様が日本橋に店だしたらどうかって。
歌麿
近頃、そういう人多いんじゃないの。
蔦重
けど、土山様が金出してくれるんだぜ。毎年、自分に運上納めてくれればいいって。
歌麿
それ得するの土山様だけだよ。
蔦重
そーかな。
歌麿
蔦重は、吉原にくるとちょっとかっこいい。江戸一の利者が江戸の外れの吉原にいる。それが粋なんじゃないか。
蔦重
んじゃ、ここはこのまま日本橋に2号店をだすってなどうだ。
歌麿
あっ、親父様が話があるって。

翌日、駿河屋に行った蔦重は、りつ(安達祐実)と駿河屋(高橋克実)に謎の紙を渡されます。

蔦重
なんですか。これは。

蔦重のお抱えの作者ごとにグッズが作られていました。

りつ
蔦屋の名前があがったもんで、引札やら品を入れる袋やらを作ってもらえないかって客が増えてね。いいだろ。あんたも儲かるし、吉原のためにもなるし。
蔦重
うちも忙しいし、いくらなんでも無理ですわ。
駿河屋
てめえ、近頃いいきになってやしねえか。
蔦重
俺の。。。どこがです?
駿河屋
前だったら、こんな話は絶対乗り気になっただろ。勘違いすんなよ。吉原が手を引いたら、お前なんかあっという間につぶれるんだからな。
蔦重
わかりました。やらせてもらいますぜ。
駿河屋
なんだ。その言い方。
りつ
まあ、まあ。重三も忙しい身だからさ。できるだけでいいから、頼むよ。

その晩、大文字屋では田沼意知と土山が2人で酒を飲んでいました。

田沼意知
蔦重に、そんなことを言ったのか。
土山
江戸一の利者の本屋が土山のものとなれば気分がいいですし、そうなればおのずから蝦夷にも乗ってこようと思いまして。
田沼意知
いずれ蝦夷で、本屋の商いを懐にっていうところか。
土山
私のような小者は、金だけが頼りで。

そこに隣の声が聞こえてきました。近づいてみると、誰袖(福原遥)と松前廣年(ひょうろく)でした。誰袖は、上手に抜荷を促します。

松前廣年
それでは抜荷になってしまう。ご法度だ。下手したら、取りつぶしじゃ。
誰袖
けんど、そうすれば相当なお金が手元に残るでしょう。
松前廣年
女郎ごときが偉そうな口をきくな。

その言葉に、誰袖が涙を浮かべます。

誰袖
あっちは、もっと主さんに会えるって思っただけりんす。
松前廣年
わかった。泣くな。少しは考えてみるゆえ。
誰袖
嬉しいありんす。いつか、身請けを。

意知と土山は、その姿を見てドキリとしました。

 

耕書堂では、歌麿が請負仕事に取り組んでいます。そして、蔦重は忠五郎(芹澤興人)と細見の改の打ち合わせをしています。

蔦重
忠さんには、この辺の改をうちの名前でお願いしてえんですけど。
忠五郎
いいけど・・・これは?

手でお金を現わします。

蔦重
もちろん、はずみます。
忠五郎
お前さん、まだこんな請負仕事やってんのかよ。鶴屋さんの向かいの店あくって話だぜ。
蔦重
えっ?
忠五郎
ここいらで、日本橋にうってでるってのは。面白いじゃねえか。
蔦重
ちなみに、おいくらぐらいで。
忠五郎
まあ、千両ぐらいじゃねえか。
蔦重
そんなに。
忠五郎
お前さんなら、吉原にそれぐらい借りられるだろう。
蔦重
そういう感じでもねえでさ。いっそ、日本橋から言ってきてくれねえかな。タダでもいいから、ここでやって欲しいって。

そこに、りつがやってきました。

りつ
蔦重、日本橋のお偉いさんが話があるって。

駿河屋に集まった、日本橋のお偉いさんとは呉服屋の重鎮たちでした。呉服屋の重鎮たちに、西村屋(西村まさ彦)の「雛形若菜」が人気になるように協力するように要請されます。

「青楼名君自筆集」は、その次という扱いに蔦重が怒ります。

蔦重
これのどこが雛形に劣るっていうんですか。

江戸の外で売れてないことを指摘されて、蔦重は今後は江戸の外にも売っていくことを約束します。しかし、それが駿河屋と対立することに。

そこに、扇屋(山路和弘)と松葉屋(正名僕蔵)がやってきました。

松葉屋
和泉屋の隠居が亡くなったらしいんだよ。明日、弔いだっていうんでね。
丁子屋
迷うところだね。私らが出るのを嫌がる人も多いしね。
松葉屋
お前も行くか。世話になっただろ。
駿河屋
出てる暇なんてねえだろ。蔦屋様は馴染みよりも、テメエの品を流す方が忙しいだろうからね。
蔦重
そうさせてもらいますわ。

蔦重は、須原屋(里見浩太朗)のところに行きました。そこで、錦絵を日本中に広めたいという話をします。しかし、錦絵を本にするには無理がありました。

蔦重
なんかねえですかね。錦絵を日本中にどんとだす方法・・・
須原屋
お前さん、日本橋に出る気はねえの?日本橋にでれば、一発でほうぼうの国に流通することになるよ。
蔦重
どういうことですか?
須原屋
鶴屋や西村屋の品が江戸の外にでるのは、つまるところ日本橋に店があるからだよ。地方の商人は、日本橋にあれば一流どころって買っていくんだ。
蔦重
そんな雑な仕組みだったんですか。
須原屋
錦絵の話は、それで解決する。それに他の本も同じだ。日本橋にでれば、ほうっておいても流れに乗る。桁数が違うほど売れる。そりゃあ、お前さんにとっても作者にとってもいいことなんじゃないかい。
蔦重
でも、吉原には山のように借金もあるし。親父たちを怒らせたら、一切仕事なくなるし無理ですわね。
須原屋
それでも、俺は日本橋に出てほしけどな。源内さんのためにも。お前さんは、江戸で一番面白いものをつくるわけだ。それを日本全国津々浦々に届けるってことは、この国を豊かにすることじゃねえのか。耕書堂には、その願いが込められてるんじゃなかったかい。

須原屋は、蔦重がどこまで行くのか見てみたい。羽ばたく姿を見たいと思っていたのです。

 

蔦重は、耕書堂に戻って一人で考えていました。これまでのことを思いながら、大きな決断をしようとしていたのです。

歌麿
何がどう転んだって、俺だけは隣にいっからさ。

翌日、駿河屋の二階に吉原の親父たちが集まりました。そこに、蔦重が意を決して言います。

蔦重
みなさまにお願いがございます。俺に日本橋に店を出させてくだせえ。
駿河屋
とち狂ってるんじゃねえ。お前は、吉原の本屋だろうが。

そういって、駿河屋は思いっきり蔦重の頬をはたきます。

駿河屋
テメエ、誰のおかげでここまでなれたと思ってんだ。忘八にもほどがあんだろ。

そういって、階段を転げおちます。

蔦重
俺ほどの孝行息子もいませんぜ。俺みたいなんが成り上がれば、その証拠になりゃしませんかね。ひとつ俺にかけてもらえやしませんか。
りつ
勝ち目は?勝ち目はどこにあんだい。
蔦重
俺には、歌がいる。まあさんも春町先生も、赤良先生も重政先生も・・・俺の抱えは日ノ本一に決まってる。今、うちに足りてねえのは日本橋だけでさ。

やがて、日本橋の鶴屋と村田屋の向かいの丸屋が売りにだされることになります。べらぼう第23話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第24話のネタバレ,あらすじにつづく



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