べらぼう ネタバレ,あらすじ第30話「人まね歌麿」

このページは、2025年(令和7年)のNHK大河ドラマべらぼう第30話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第29話のあらすじで、蔦重(横浜流星)は笑える本をだして仇うちします。誰袖(福原遥)もまたそれで笑顔を取り戻しました。

 

べらぼうの第30話のあらすじは、「江戸生艶気樺焼」が売れるところからスタートします。べらぼうの第30話のタイトルは「人まね歌麿」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第30話

蔦屋耕書堂は、日本橋で開店した当初から江戸っ子好きの話題をかっさらっていました。中でも、山東京伝の「江戸生艶気樺焼」は売れに売れて、江戸中を爆笑の渦に。

その頃、江戸では松平定信(井上祐貴)が政に参加することになってきました。一橋治斉(生田斗真)に引き上げられてのことでした。

三浦庄司
あの小僧が城中に戻ってくるのでございますか。
田沼意次
政の腕は確かと聞くし、まあ遺恨は残さぬ方がよかろう。それはそうと、売れ行きはどうかの。ありがた山の仇うちの。
三浦庄司
飛ぶように売れています。他にも、芝全交や唐来三和の本も売れております。
田沼意次
詳しいではないか。
三浦庄司
黄表紙の面白さに目覚めまして。

新しいファンも獲得した日本橋の蔦屋は、開店以来の大賑わいをみせていました。画工の仕事をしている歌麿(染谷将太)でさえ、売り子をしています。

そんな中で、蔦重(横浜流星)は北尾重政(橋本じゅん)に新たな企画をもちかけていました。

北尾重政
狂歌絵本ってなんだい。
蔦重
これみてえなもんですけど。これは、知り合いの狂歌師から金を集めて作ったんですが、それをもっと手広くやれねえかって。例えば、重政先生の狂歌を載せる本に、赤良先生や菅江さんの歌も載せられますよって。狂歌を載せたい人は、金一分ってすれば、わんさか群がってきますわ。
北尾重政
まあ、次から次へとよく考えるもんだねえ。
蔦重
身内とはいえ、借金がたくさんあるもんで。
北尾重政
んじゃ、歌をもっと売り出すってはなんねえの。近頃、噂になってきてるよ。人マネ歌麿って。
蔦重
人マネ歌麿、本当にそう呼ばれだしたんですか?

蔦重は、かつて歌麿をそのように売り出そうと考えていました。

蔦重
これは、時がきたってやつか。お前、狂歌絵本やんねえか。狂歌絵本。ひとつ重政そっくりで頼みますわ。

1786年(天明6)、日本橋の蔦屋で2つの狂歌絵本が並んでいました。

蔦重
こっちが重政で、こっちが歌麿。最近では、人マネ歌麿って言われてるんですわ。

常連となった、三浦(原田泰造)に披露しました。

三浦庄司
人マネ歌麿

三浦は、笑います。

蔦重
どんどん言いふらしてください。人マネ歌麿って。
三浦庄司
ところで、こういうところに歌を載せるにはどうすればいいんだ。
蔦重
お、三浦様ものせますか。入銀金一分になりますが。

蔦重は、狂歌の募集告知を載せた巻紙をいそいそと開いた。

 

歌麿は蔦重の話に尻込みしていました。

歌麿
いいよ。俺は、今のままで。
蔦重
せっかく、人マネ歌麿って名前がついているのに。時が来たってことだろ。
歌麿
前にも言ったけど、俺はならではの絵を描きたいって思ったこと一度もねえんだわ。絵描けて、食っていければそれでいいっていうか。
蔦重
小さいこというなよ。お前ならいけるって。というか、俺がいかせっから。
歌麿
蔦重は儲かるもんな。俺が名のある絵師になったら。
蔦重
んな言い方するなよ。
歌麿
けど、それが本音だろ。
蔦重
その気持ちがないわけではないけど、素直にお前の絵を見てみたいってのもホントだよ。重政先生もお前の画風は読めねえ、だから見てえってずっと言ってるし。他にもそういう人はいっぺえいると思う。
歌麿
わかったよ。けど、何を描くかねえ。
蔦重
なんでもいいぞ。女絵、芝居絵、名所絵、なんでもドンと錦絵にしてやる。
歌麿
じゃあ、まず耕書堂主人図とか。

その後、蔦重がよいアイデアを思いつきます。

蔦重
枕絵ってのは、ねえ?名のある絵師は、たいてい枕絵を残してる。表じゃ流さないぶん、好き勝手やれるし。枕絵から名をなした者も多い。

しかし、歌麿は何も言葉が発しません。歌麿の顔は、こわばっていました。

蔦重
やめやめ、忘れろ。
歌麿
やる。
蔦重
別にいいんだよ。他に描きたいもんで。
歌麿
ほかに描きたいもんなんてねえし。それに、なんかやらなきゃいけねえ気がするんだ。
蔦重
おっしゃ、んじゃ目一杯助太刀させてもらいますぜ。頼むぜ、歌麿先生

その後、蔦重が枕絵を集めます。

歌麿
改めてみっと、枕絵ってのもいろんなもんがあんね。
蔦重
噴き出しちまうようなもんも多いし、直に情に煽るもん、話立てのもの。こりゃあ、清長のもん。
歌麿
こんな形でもいいんだ。
蔦重
そう自由。心のまま、わがままに描けるってことだ。まず、お前はどんな女が好みだ?そいつとどんなことしてえとか?
歌麿
蔦重、こういうのは打ち合わせて書くもんじゃねえだろ。まずは、一人で書きたいから出てってよ。
蔦重
そっか。んじゃ。

歌麿は、作品をつくるために、部屋に閉じこもって大作に挑みます。しかし、枕絵を書こうとすると母親の幻覚や、ヤスの幻覚をみていました。ご飯もほとんど食べずに、女中が心配します。

蔦重
入れ込んじまって、食うの忘れてんだろ。

その後、歌麿は廃寺で作品を作ろうとしますが他人が母親とかヤスに見えて、石で男を殴っていました。

蔦重
歌、お前なにやってるんだ。死ぬぞ。
歌麿
こいつが、女殴ってたから。

そういいますが、その男は女を殴ってはいませんでした。

蔦重
歌、でえじねえか。
歌麿
かけねえんだよ。書こうとすると、おっかさんとヤスがでてくんだよ。すまねえ。蔦重。こんなべらぼうでいらねえよな。人マネ歌麿で終わる俺なんて。
蔦重
んなことねえ。なんべんも言ってるだろ。なんで、信じねえかな。
歌麿
目一杯役に立ちたいとは思ってんだ。
蔦重
んじゃ、もう待つわ。俺は、一生でも待つき
歌麿
一生、このまんまかもしれねえよ。
蔦重
それなら、それで構わねえ。

蔦重と歌麿が店に戻ると、歌麿を訪ねて老人が訪ねてきました。

鳥山石燕
三つ目、やはり歌麿は三つ目だったか。
蔦重
三つ目

てい(橋本愛)が近くによってきて、蔦重に耳打ちします。

てい
鳥山石燕先生だそうです。
鳥山石燕
なんで、もどってこなかった。いつ来るかずっと待っておったんだぞ。しかし、よう生きておった。
蔦重
先生、主の蔦屋重三郎でございます。奥にまいりましょうか。歌も。
歌麿
覚えてくれてたんですか。あんなガキのこと。
鳥山石燕
忘れるか。あんなに楽しかったのに。
歌麿
楽しい?
鳥山石燕
お前は楽しくなかったのか。
蔦重
石燕先生、実は今こいつこんな絵描いてるんです。先生は、どう思います?

蔦重は、黒塗りで塗られた絵を見せました。

鳥山石燕
あやかしが塗り込まれておる。そやつらは、ここから出してくれ、出してくれって。閉じ込められて、怒り狂っておる。

三つ目、なぜかように迷っておる。三つ目のものしか見えないものがあるだろうに。

蔦重
三つ目の者にしか、見えないもの?
鳥山石燕
絵師は、それを写すだけでいい。写してやらねば、ならぬともいえるがな。
歌麿
弟子にしてくだせえ。俺の絵を描きたいんです。俺をおそばに置いてください。

後日、歌麿は石燕(片岡鶴太郎)と一緒に出ていきました。

蔦重
これで、歌が一皮むけてくれるとこっちは骨もおらずに濡れ手に栗ってもんよ。
てい
濡れ手で栗
蔦重
俺は、いろいろ間違ってますわ。誰よりも、歌のことわかってる。あいつを花開かせるのは俺だと思ってた。けど、俺も素人だって話でさ。

その頃、歌麿は石燕の元で筆を握らずじっと見ていました。

歌麿
あの、俺も本当にそんな目持ってるんですかね。
鳥山石燕
まあ、たぶん持ってるんじゃねえかな。
歌麿
たぶんって・・・
鳥山石燕
まずは、その辺のものを描いてみろよ。持ってりゃそのうち、なんか見えてくるさ。
歌麿
ホントですか。
鳥山石燕
たぶん・・・
歌麿
いい加減ですなあ。
鳥山石燕
それでちょうどいいのさ。

石燕があっけらかんとしているので、歌麿は気持ちが軽くなります。絵筆をとった歌丸を見て、石燕は笑みがこぼれる。

歌丸の横顔が子供の頃と同じように、活き活きしていたからです。べらぼう第30話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第31話のネタバレ,あらすじにつづく



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