このページは、朝ドラ「なつぞら」の柴田富士子(松嶋菜々子)のモデルである太田登美江(おおたとみえ)さんについて紹介しています。
また、後半には「なつぞら」の富士子と太田登美江さんがどのように異なるのか。どんなところが同じように描かれ、どんな部分が違っているのかを細かくみていきます。
その前に、まずは太田登美江さんがどんな人物だったのか見ていきましょう。
太田登美江とは?
太田登美江さんは、北海道帯広市で昭和16年当時銀行に勤めていましたが、太田寛一さんを紹介されて結婚します。
夫である太田寛一さんは、農協の理事をしていたため農地開拓を引き受けてこの間に子どもを4人産んでいるというバイタリティーあふれる女性です。
元々銀行に勤めていたのですから、農地開拓は今までと真逆の重労働でしょう。
現在農家を手伝おうとする女性は少なく、考えてみると太田寛一さんにほれ込んでいたからこそ耐えられたのだと考えられます。
夫である太田寛一さんは、農業・酪農関係の仕事を精力的に行い、後にはよつば乳業創業者となっていくので家の切り盛りは太田登美江が一手に引き受けざるを得なかったのでしょう。
しかし考えてみると、太田寛一さんが精力的に動けたのも、妻である太田登美江さんの支えがあればこそだと言えます。
もし家を空けられないような状態だったとしたら、精力的に動くことはできませんしよつば乳業も創業できなかったかもしれません。
使い古された言葉ではありますが、内助の功で太田寛一さんを支え続けた太田登美江さんにたくましさを感じます。
富士子と太田登美江の違い
太田登美江さんは連続テレビ小説「なつぞら」の中では、柴田富士子として登場しています。演じているのは松嶋菜々子さんです。
「なつぞら」の中では、奥原なつ(広瀬すず)を入れて4人子どもがいるので、実際の太田登美江さんと近い状況だと言えます。
ただ、異なるところも当然あります。富士子は、泰樹(太田茂一モデル)の娘という設定になっています。ここは、異なります。太田登美江さんは嫁入りしていますので、茂一の娘ではありません。
そして、太田登美江さんは子育てを一生懸命頑張りますが・・・富士子は泰樹の牧場を手伝って仕事を毎日行っています。家事・育児以外にも剛男がやらない分まで働いています。
なので、この辺りのところはまったく異なりますね。ただ、夫の柴田剛男(藤木直人)は農協の仕事が忙しいため家のことは柴田富士子が引き受けているところは同じですね。
太田登美江さんは太田寛一さんの妻ですから、表に出てくることはありません。そのため、どのような人物だったかは、その人生を振り返り想像するしかないでしょう。
太田登美江さんは、農地開拓をしていくという過酷な環境に自分から飛び込んでいける活力ある女性。結婚前まで銀行に勤めていたので、体力的には厳しかったかもしれません。
しかし、太田登美江さんはしっかりと太田寛一さんをサポートしています。「なつぞら」の中でも、泰樹(草刈正雄)に物申せる唯一の人物。夫の剛男と、すごく仲良い関係で素敵ですよね。
きっと、太田登美江さんも富士子のようにしっかりと物が言えて素敵な女性だったのではないでしょうか。ドラマの富士子もたくさん出て欲しいですね。
コメントを残す