虎に翼 ネタバレ,あらすじ第26週/最終週「虎に翼」

このページは、NHK朝ドラ虎に翼」の第26週のあらすじ,ネタバレを吹き出し(会話形式)でお伝えしています

虎に翼のあらすじ第25週で、美佐江(片岡凛)が残した最後の手帳を寅子(伊藤沙莉)は見せてもらいました。

 

虎に翼のあらすじ第26週/最終週は、尊属殺人の重罰規定の裁判で上告が行われるところからはじまります。虎に翼第26週のタイトルは「虎に翼」です。

虎に翼 ネタバレ,あらすじ第26週

ここでは、朝ドラ「虎に翼」の第26週/最終週のネタバレ,あらすじを1話ごとにおおまかにお伝えしています。詳しい内容はリンク先をご覧ください。

126話「よねの弁論」

昭和47年(1972年)に美位子(石橋菜津美)の尊属殺人の重罰規定を争う最高裁の大法廷で行う日が近づいてきました。

星航一
上告趣意書、法律上の論点を桂場さんたちが熟考しています。なるべく簡潔に訴えたいことを伝えるべきかと。

弁論に立つ、よね(土居志央梨)対してのアドバイスでした。

轟太一
こんなしがない法律事務所の我々が大先生15人相手に弁論するなんてな。大法廷に回されたんだ。勝機はある。
よね
どうだかな。

よねは、いつもよりも少し弱気でした。

轟太一
山田、弱気になるな。そんな暇があれば、弁論の練習だ。
よね
おう。

家で寅子は、美佐江(片岡凛)のことを航一(岡田将生)に打ち明けました。

寅子
例の子、やっぱり美佐江さんの子どもだった。美佐江さんは、彼女が3歳の時に亡くなってた。蓋をしていたものに向き合うのは苦しいわね。
星航一
ちちんぷいぷい。

航一はそういって、寅子に指をさしました。

星航一
無理をしました。この先、一生恥ずかしいような。
寅子
その気持ち、とてもうれしいわ。新しい憲法と新しい法律が産まれた時、とてもキラキラ輝いていたのに。
星航一
人が作ったものです。古くなります。間違いもします。
寅子
お父様は、新しいものは浸透するのに時間がかかるっておっしゃった。まさか、浸透する前に平等がないがしろにされるなんてね。
星航一
だからこそ、僕らは出がらしの役目を果たさなくては。

二人の会話が終わったところで、朋一(井上祐貴)が入ってきました。朋一は家具職人になることを決めたという。

5月、大法廷が開廷しました。注目の裁判とあって傍聴席は満席です。その中で、よねはしっかりと簡潔に論点を述べました。

よね
尊属殺人の重罰規定は、明らかな憲法違反です。被告人は、その犠牲者です。
轟太一
行け。山田。
よね
昭和25年の合憲判決。基本的理由となるのは「人類普遍の道徳原理」に違反しているからだそうです。はて?本件において、道徳の原理を一番踏みにじったのは誰か?

暴力行為だけでも許しがたいのに、鬼畜道に走った父親を尊属として扱い保護する必要があるのでしょうか。

もし、今なお尊属殺人の重罰規定が憲法14条、法の下の平等に反しないのであれば無力な憲法、無力な司法、無力なこの社会を嘆かざるえない。

寅子はよねさんらしいと微笑みました。

127話「美雪と美佐江」

美雪(片岡凛)は再び事件を起こして、逮捕されて家裁に送致されてきました。

寅子
美雪さんこんにちは。あなたは、今、友達を売春させさらに窃盗させた疑いをもたれている。だから、音羽さんの調査をまた受けてもらうことになります。
美雪
調査なんていりません。私がやりました。お金でどうにでもなると思っている親父たちを懲らしめる。それは、悪いことですか。
寅子
売春は買う側に一番問題がある。でも、心身に大きな傷を残す売春を指示することは明らかに悪い行為だわ。
美雪
じゃあ、次の質問。先生は、どうして人を殺してはいけないと思いますか。
寅子
おばあさまから聞いた?
美雪
もしかして、お母さんも同じ質問した?へえ~
寅子
すべての国民は、平等で個人の人権を尊重されると定められているから。人権は、人らしさ。殺す側にも殺される側も人らしさを失うことになる。
美雪
人らしさってあいまいですね。
寅子
あと、奪われた命は戻らない。だから、人は人を殺してはいけないと本能で感じている。でもこれは、私の個人的考え。答えは個人個人で見つけるものなのよ。ここまで話して、納得できないなら従いなさいとしか私は言えない。理由がわからないなら、わからないからこそやらない。奪う側に回らない努力をする。

美雪はケラケラ笑って答えます。

美雪
そんな乱暴な答えで母は納得しますかね。
寅子
私は今、美雪さんと話してるの。お母さんの話はしていません。あなたはどう思った?

美雪はナイフを出して言います。

美雪
佐田寅子さん。やっぱり、あなたは最適だなと。母子ともに救えなかった家庭裁判所の母。あの佐田寅子が更生できなかった子供。飛びつきますね。

せめて、白旗を振っていただけませんか。母も娘も異質で、救うにも値しない。

寅子
それは、逆よ。あなたもお母さんも何も特別じゃない。手帳読んで気づいた。あなたのお母さん、頭は良かったけれどどこにでもいる普通の子よ。
美雪
どこにでもいる女の子が人を支配して操ろうと思いますか。
寅子
かもしれない理由ならいくつも挙げられるけど、真実はわからない。美佐江さんを失ってしまったから。私は美佐江さんに対する対応を間違えた。

もっと話をするべきだった。美雪さん、私はもうこんなこと繰り返したくないの。諦めたくないのよ。

もうあなたは、お母さんのマネしなくていいの。特別にならなくていい。親にとらわれる必要も縛られる必要もないの。そのうえで、どんなあなたでいたいのか考えて欲しいの。

美雪
つまらない。そんなありきたりじゃ、つまんない。
寅子
どんなありきたりでもかまわない。話ましょう。

美雪は、ナイフを捨てて去っていきました。美雪は民間の施設で、試験観察になります。最終的に、美雪は祖母・佐江子と一緒に暮らしたいという美雪の希望をかなえ不処分になりました。

128話「判例変更」

昭和48年(1973)4月、美位子(石橋菜津美)の判決の日に寅子は朝早く山田轟法律事務所に行きました。

寅子
傍聴には行けないけど、どうしても応援してるって伝えたくて。
よね
わざわざ顔を見せなくても。時間だ。美位子行ってくる。
美位子
トラちゃんさん。私、もし勝てたらどうなるんですか。
寅子
執行猶予がついて、あなたはすぐに社会復帰できる。
美位子
でもそれっていいんでしょうか。私、人を殺したんですよ。今でも、締め上げた感触が手に残ってるんです。毎晩、夢を見て辛くて逃げ出したくて。服役した方が気が楽なんじゃないかって思って。
寅子
人らしく幸せになる権利を取り戻すためにしたことに、罪悪感を抱かないで。あなたの行動に救われる人は、世の中にたくさんいるわ。
美位子
はい

そして、判決が下されます。

桂場
主文、原判決を破棄する。

美位子の主張は認められて、寅子の予想通り執行猶予がつきました。昭和25年の合憲判決から23年の期間を経て判例が変更されました。

翌月、桂場は定年を迎えます。そこで、退任のあいさつを寅子はテレビで見ます。

桂場
激流の中の巌に徹してまいりました。私が去った後も、次の長官が。裁判官が法の下の平等を守っていくことを期待する。

美位子は、新潟に移り住むことを決めました。よねが美位子のことが忘れられるまで働き口を紹介していたのです。

美位子
何年か働いてお金が貯まったら、また別の土地で働こうと思う。今度は、自分の力だけで。その時は手紙書きますね。
寅子
困ったことがあったら、いつでも連絡して。
美位子
トラちゃんさんも、よねさんも優未さんも人生に失敗したことがない人はかっこいいな。
優未
私は失敗しているよ。大学院中退して、フラフラしてるだけだから。
寅子
美位子さんも優未も人生失敗なんかしてない。優未がもし失敗したと思っているなら、育て方間違った私のせい。
優未
ごめんなさい。お母さんすぐに熱くなって変な方向にもっていってしまうの。
美位子
いえ、嬉しいです。

その後、優未は美位子を送って寅子は一人になります。寅子は、余計なことを言ってしまったと思って優三(仲野太賀)の写真に話しかけます。そこに優未が帰ってきます。

優未
私の選択を応援するって言って、子育てを失敗したって後悔してるの?
寅子
親だから心配はしても、後悔はないわ。
優未
私、好きなこと・・・やりたいことたくさんあるんだよ。なんだってなれるんだよ。最高でしょ。最高に育ててもらったんだから。

寅子は、泣きながら優未を抱きしめました。

129話「裁判所所長就任」

少年法改正の審議は、尊属殺人の重罰規定の違憲の後も継続されていました。意見は相変わらず、平行線をたどっていました。

寅子
首相も法務大臣も変わりました。言い出しっぺがいないのに、なんのために議論するのですか。不毛な議論はやめて、今日は子どもたちのために愛を語り合いませんか。

最終的に、少年法の年齢の改正は見送られました。

 

翌年春、寅子は横浜家裁の所長に栄転が決まります。女性初の裁判所所長です。すぐに花江(森田望智)に報告に猪爪家に行きます。

寅子
花江とお母さんとお父さんにどうしても伝えたくて。
花江
最近、お母さんが亡くなったときのことを思い出すの。人生に悔いはないって言ってたの覚えてる?今の私、そんな感じなの。子どもたちの成長は楽しみだけど、明日もし亡くなっても悔いはないの。ありがとうトラちゃん。
寅子
それは、花江のおかげ。
花江
私は、そうは思わないわ。だって、人は誰かと必ずかかわっているから。
寅子
じゃあ、私たちの人生が素晴らしいのは、私たちのおかげってこと。
花江
そういうこと。

そして、2人で一緒に台所で夕飯を作ります。

 

横浜家裁所長就任の朝、新しいスーツに身をまとっていました。

星航一
明日の夕飯に、道男くんにお寿司頼んだよ。朋一と真紀、のどかもきます。

離婚してからの方が、朋一と真紀の仲が良いことに寅子は不思議に感じます。

星航一
はて。人と人のつながりは、法的なつながりは関係ないと僕たちが一番わかってるじゃないですか。
寅子
そうね。行ってきます。

翌晩、寅子をお祝いするために明律大学の女子部のメンバーが「笹竹」に集まります。航一も遠慮しながら参加しました。

みんなでわいわいやっていると、そこに偶然にも桂場(松山ケンイチ)がやってきます。

寅子
桂場さん。ご無沙汰しております。
桂場
来るな。俺がだんごを食べ終わるまで一言も話しかけるな。
寅子
はい。

最終回「これが噂の最終回」

お盆になると、優未はコーヒーとトーストをソファーに座って食べます。優未一人なので、だいたいここが食卓の代わりになります。

平成11年(1999)、佐田寅子が亡くなってから15年が経過していました。その日、テレビから「本日より男女共同参画社会基本法が施行となります。」とニュースが流れます。

 

寅子は、子供のため、家庭のために裁判官としての人生を駆け抜けました。

優未
行ってきます。

優未は、寅子、優三、百合(余貴美子)、星家の家族写真に声をかえて家を出るのが日課です。

 

50代になった優未は、雀荘、着付け教室、茶道、寄生虫研究雑誌の編集、「笹竹」の手伝いと忙しくすごしていました。

優未
ただいまあ。ああ、疲れた。

優未はソファーに転がり込んで、寅子の写真をじっと見ました。寅子の人生とはまるで違う自分の人生に後悔はありません。しかし、あまりに違いすぎるので時々落ち込むことがありました。

その日は、星家に行くことになっています。そのため、笹竹に行って帰る途中です。

美雪
急にクビだって。明日から来るなって。たぶん、私が悪いと思うんだけど・・・
優未
あの~それ、あなたがダメとか悪いとかではないです。労働基準法に解雇予告を30日前にしなければならないって権利があるの。もし、良かったら弁護士に相談なさってはどうですか。弁護士さんを紹介しますよ。
美雪
弁護士さんに知り合いがいるんですね。
優未
電話番号だけ教えておきますね。佐田優未の紹介と言っていただければ。
美雪
佐田?
優未
弁護士も法律もあなたの味方ですから。

その後、優未は星家に行きます。

星航一
お帰りなさい。優未ちゃん。

この頃、航一は一人で老人ホームに入っていました。優未たちがいくら誘っても一人で老人ホームに入りたいと入っていたのです。

優未
おかえりなさい。航一さん。今日ね、帰りすがりの人に弁護士紹介したの。
星航一
お母さんは溝を埋めて寄り添う人だったからね。。
優未
私にとって、法律ってお母さんなのよね。だから、今もすごく近くに感じる。近くに感じると心も軽くなって。
星航一
なるほど。
優未
ごめんね。意味わかんないね。のどかお姉ちゃん手伝ってくる。

優未がいなくなって、航一は寅子と会話します。

星航一
寅子さんがいなくなって、寂しいけどもう少し彼らを見守って余生を楽しみたいと思ってるんですよ。
寅子
私が法律ってねえ、
星航一
今の話、聞いてました?
寅子
ごめんなさい。さっきのが嬉しくて。
星航一
その嬉しそうな顔。横浜家裁の所長に就任した時と同じ。
寅子
はて?

時は、横浜家裁の所長に就任のお祝いを笹竹でしている時に戻ります。寅子は桂場がだんごを食べ終わるころ合いを見て話しかけます。

寅子
お会いした時に聞きたかったことがあるんです。私たち、法律とは何かずっと話してきましたよね。
桂場
私たちではなく、君がだ。
寅子
私は今、法律とは船のようなものだと思っています。

人が人らしくあるための尊厳を運ぶ船。社会に飲み込まれないようにするための船です。

寅子
船の乗り方は自分次第。人らしさを失って沈むことも、誰かを間違えて沈ませることもある。すべての人が快適にいられる船に法を司るものとして不断の努力を続けていきます。どうぞ、ご安心を。
桂場
君は勘違いしている。法の権利を抜きにすれば、ご婦人は法を学ぶことも職にすることも反対だ。法を知れば知るほど、ご婦人たちは社会が歪んで不平等だということを知ることになる。
寅子
でもその声がいつか、何かを動かすかもしれない。
桂場
君は、岩をも穿つ雨だれは嫌だとあれほど言ってたではないか。
寅子
はて?桂場さんは何を見てきたのですか。私は、自ら未来のために雨だれを選ぶのは苦ではありません。
桂場
血を流しながら、地獄を進むものはほんのわずかな人たちだけだ。

その言葉に、よねたちが睨みます。

桂場
失敬、君のようなご婦人が特別な時代は終わったんだな。
寅子
桂場さん。これからは出涸らし同士、笹竹でまたこうして話しましょうね。
桂場
断る。

寅子はニコニコしながら・・・

寅子
ではまた。

寅子は席に戻った後に、法律談義をはじめます。寅子は楽しくって大笑いします。

はる
もうそんな大きな口で笑って。

寅子は驚いて振り返ります。

はる
寅子どう?地獄の道は?
寅子
いろいろあったけど、総じてあ~楽しい。最高!

寅子は幸せいっぱいでいいました 完

 

次の朝ドラ「おむすび」は、正直不動産などで有名な根本ノンジさんの書下ろしのオリジナルストーリー。おむすびの由来は、ヒロイン結(橋本環奈)のあだ名です。



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