このページは、朝ドラ「なつぞら」の露木重彦(木下ほうか)のモデルである薮下泰司(やぶしたたいじ)さんをご紹介します。

なつぞらの中では、演出家の露木さん。モデルである薮下さんがどんな仕事をしていたのか気になります。

なつぞらの中では、坂場(中川大志)の上司役で際立っていますよね。

そうですよね。

後半には、「なつぞら」の露木重彦と薮下泰司さんの違いもみていきます。
薮下泰司はどんな人物?

薮下泰司さんは、明治36年に大阪で生まれます。東京美術学校(現在の東京芸術大学)の写真科を卒業して、写真の仕事をします。

写真科を卒業したんですね。

その後、文部省の嘱託で、教育映画の演出と撮影を担当します。

文部省で教育映画を昔は作っていたんですね。

その後、戦争があり・・・復員後に「日本動画」に入り教育映画を制作します。

薮下さんは、若いころずっと教育映画を撮っていたんですね。

そうだね。教育映画をとることが多かったみたい。その後、日本動画の役員に就任します。東映動画に吸収合併された後も、役員をしながら映画の演出をします。

薮下さんは、現場しながら役員さんだったのですね。どんな映画の演出をされているんですか?

東映に入ってからは、「こねこのらくがき」、「白蛇伝」の演出を担当しています。

「なつぞら」でも白蛇伝のシーンはありましたね。

白蛇伝は、評価も高く、海外からもたくさんの賞を受けた作品なんだ。

そうなんですね。その後は、どんな作品に携わったのですか?

「少年猿飛左助」、「西遊記」、「ひょっこりひょうたん島」などの演出や監修をしているよ。

東映動画のほとんどの作品に携わっていたんですね。

ただ、「ひょっこりひょうたん島」の興行収入が不振だったため、責任をとって東映動画を退任します。

どこかに移籍したのですか?

移籍というよりは、「日本アートフィルム」や「日本動画」の会社を設立して社長に就任します。

新しく作った会社で、どんなことをしているのですか?

記録映画やCMなどの企画立案を中心に仕事をしています。

薮下泰司さんは、ずっと役員をしているのでかなり厳しい性格をしていたのですか?

アニメーターたちは、みんなが慕っている感じ。とても優しくて、アニメーターが作りたいものを聞き入れてくれる懐の深さをもっていた人。

そうなんですね。もっと厳しい人だと思っていました。
なつぞらの露木と薮下泰司の違い

ここからは、朝ドラ「なつぞら」の露木重彦とモデルの薮下泰司さんの違いについてお伝えします。

一緒なところならわかるんだけど、違うところってあります?

違うところでいうと、役員をしているってところかな?「なつぞら」で、取締役って話は出てなかったと思います。

一緒なところなら白蛇伝の演出しているところってのはわかります。

白蛇伝は、後のアニメーターなどもあこがれた良い作品に仕上げれたことは嬉しいことだね。

あと、「なつぞら」では、ちょっと厳しいイメージがあります。

なつは、厳しく批判されるもんね。

でも、アニメーターの話をよく聞くタイプじゃないですか。薮下泰司さんって。

性格もじゃっかん違うのかもしれませんね。