べらぼう ネタバレ,あらすじ第11話「富本、仁義の馬面」

このページは、2025年(令和11年)のNHK大河ドラマべらぼう第11話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第10話のあらすじで、瀬川(小芝風花)は大門の外で待つ鳥山検校(市原隼人)のところに嫁いでいきました。

 

べらぼうの第11話のあらすじは、蔦重(横浜流星)が吉原細見を収めに行くところからスタートします。べらぼうの第11話のタイトルは「富本、仁義の馬面」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第11話

蔦重(横浜流星)は、新しく作った吉原細見を吉原の親父たちに収めにいきました。

蔦重
みなさま、お集まりいただきありがとうございます。来春の細見が出来上がりましたので。
若木屋
その前に俺からいいか。俺たちは耕堂書で細見は買わない。鱗形屋板を買うことにした。
大文字屋
そりゃあ、どういう了見だよ。
若木屋
俺たちはお前らのやり方には乗らねえ。「雛形若菜」に掲載されてえし、市中の本屋との付き合いたいってこった。

若木屋の主人・与八はそう主張して席を立つ。すると、若木屋に続くものが一緒に席を立ち吉原の親父たちは半数程度まで減ります。

若木屋を説得に行った大文字屋(伊藤淳史)でしたが、喧嘩してかえってきます。

大文字屋
おい、重三郎。お前の本は売れてるんだろうな。「雛形若菜」をぶっ潰せるんだろうな。

蔦重は愛想笑いをしてやりすごします。蔦重が作った錦絵本「青楼美人合姿鏡」は値段が高いことが原因なのか、なかなか売れてませんでした。

どこかで火がつくだろうと考えながら蔦屋に帰った蔦重に客がやってきていました。

平沢常富
これ作ったのお前さん?いや、いいもの作るねえ。これはいいよ、これはいい。
蔦重
ありがとうございます。あの~どこかでお会いしたことなかったですっけ?
平沢常富
まあ、どっかでは会ってんじゃねえか。それより、この本はいいねえ。あの志津山が琴を弾くなんてさあ。

このようなマニアはいたものの、「青楼美人合姿鏡」が売れる気配は一向にありませんでした。

 

蔦重は、4月になっても「青楼美人合姿鏡」が売れないために吉原の親父たちに責められます。

大文字屋
で、どうなってんだよ。重三
松葉屋
座敷でもまったく献上本の話を聞かないんだけど。
蔦重
値も張るんで、気長に待った方がいいと思うんですけどねえ。けど、いつまでもお待たせするので、こちらをなじみ客にお配りいただき、実入りにつなげていただきたく
扇屋
これで借金をなしにしろってことか?
蔦重
そうともいいますかね。

それに怒った駿河屋(高橋克実)は、蔦重を蹴り飛ばしました。

 

その日、須原屋(里見浩太朗)が心配して蔦屋にやってきます。

須原屋
そうか。ほとんど女郎屋で馴染みの客に配ったのか。
蔦重
へえ。手元に借金だけが残りました。吉原の親父たちに借りたもんで。
須原屋
ああ、身内からか。
蔦重
身内って言っても、きっちり取り立てる人たちですけどね。
須原屋
吉原をもういっぺん憧れの町にするんだろ。一度の失敗でしょげてどうするんだよ。
蔦重
けど、次は何をすればいいんでしょう。
須原屋
色町ってのをいっぺん忘れて、どんな町に人が集まるかってところだよ。
蔦重
面白えものがいっぱいあるとか、楽しいことがいっぱい起きるとか。
須原屋
んじゃ、そういう町にすればいいんじゃねえか。
蔦重
そりゃあ、ごもっともですが。

そんなタイミングで、蔦重は駿河屋(高橋克実)に呼ばれて、吉原の親父の集まりに行きました。

蔦重
俄かを?
大文字屋
ああ、俄かじゃ。俄かで祭りをするんじゃ。
りつ
女子供を集めて、神田に負けない祭りにする。

俄という座敷芸からはじまった小さな芸を大きな祭りにするように蔦重は命じられたのです。そこで、女や子供を呼び寄せろというのです。

りつ
祭りの目玉に、馬面太夫を呼びたいんだよ。浄瑠璃の太夫・富本午之助を招きたい。
蔦重
馬面太夫を?
りつ
馬面太夫を招けば、わんさか人がくる。
蔦重
馬面太夫って、どこのどなたで?
りつ
あんた本当に江戸っ子かい?今人気の富本節の太夫だよ。

馬面太夫こと富本午之助(寛一郎)は、富本節の人気太夫だが蔦重は知りませんでした。そのため、りつと次郎兵衛(中村蒼)と一緒に芝居小屋に行きました。

芝居町の江草紙屋には、浄瑠璃の正本が並んでいました。これは、芝居のパンフレットの役割を果たしています。

蔦重
すごい混み方ですね。
りつ
馬面太夫は、女人気がすごいんだよ。あと、若手役者の門之助。みんなこれ目当て。
蔦重
富本って、どこがそんなにいいんですか。
次郎兵衛
富本は、艶っぽくてな。
りつ
色っぽくて、まあ見ればわかるよ。

午之助の語りを聞いた後に、蔦重はかけつけました。

蔦重
太夫太夫、すみません少しお話が。私は吉原で本屋をやっている蔦屋重三郎と申します。吉原のお祭りに来ていただけませんか。

しかし、すぐに断られてしまいます。理由を聞こうとすると、鱗形屋(片岡愛之助)がやってきました。

鱗形屋孫兵衛
ご当人に聞くんじゃねえよ、べらぼうめ。相変わらず無礼だな、てめえわ。

そういって、鱗形屋が午之助を連れ去ってしまいました。

次郎兵衛
けど、なんで鱗形屋が?
りつ
正本でもやるのかね。
次郎兵衛
そういや、馬面太夫はもうすぐ二代目「富本豊前太夫」を襲名するって話がありますよね。
りつ
それだ。襲名を機に「直伝」本を出すつもりだ。

鱗形屋は午之助の二代目の「富本豊前太夫」を襲名する折に、富本節初の直伝本を出そうとしていたのです。

 

蔦重は、平賀源内(安田顕)に午之助との間を取り持ってもらおうとします。そのため、新之助(井之脇海)の長屋に行きました。

新之助
要するに、吉原嫌いの太夫に吉原の祭りに出てもらいたいから源内さんに間をとりもってもらいたい。
蔦重
へえ。そのとおりで。

そこに源内がやってきます。

平賀源内
新之助、火出てないか?
新之助
残念ながら出ていません。
平賀源内
なんで、出ないんだよ。

そういって、源内は蔦重の頭をはたきます。源内は、オランダ製の「エレキテル」を修理して利用しようとしていたのです。

蔦重
俺から火花でるわけないじゃないですか。
平賀源内
でるんだよ。でたら病気がなおっちまう。とんでもねえもんなんだよ。
蔦重
じゃあ、俺の頭は悪くねえってことなんじゃないですか。
平賀源内
そういうことじゃねえんだよ。

源内はエレキテルのことで夢中です。

新之助
ああなったら、話は無理だから後から俺が伝えておこう。

 

蔦重が蔦屋に帰ると、午之助が吉原を嫌いになった理由をりつ(安達祐実)がつきとめてきました。

りつ
馬面太夫が吉原を嫌いになった理由がわかったぞ。馬面太夫と門之助が若いころに一緒に若木屋を訪れてたの。役者は禁止だから、名を伏せてやってきていたんだけど、門之助のことを知っている女郎がいて叩き出されたのよ。
次郎兵衛
出入りが禁止されているのは役者だろ。なんで、太夫まで。
りつ
ろくすっぽ、調べなかったんだろうよ。
蔦重
そもそも、なぜ役者は吉原の出入りを禁止されているんですか。
次郎兵衛
そりゃ、役者は世間様の外だからだろ。
蔦重
で、どうします?若木屋が発端なら、頭下げたりしてくれませんよね。
りつ
そうだよねえ。

そこに、大文字屋(伊藤淳史)がやってきます。

大文字屋
馬面太夫を呼ぶいい方法を思いついたのよ。浄瑠璃の元締めは、鳥山検校なのよ。馬面太夫の豊前太夫襲名は、幾度となく流れてる。それを実現できれば、吉原の祭りに協力してくれるはずだ。

蔦重は、大文字屋と一緒に鳥山検校(市川隼人)の屋敷を訪ねました。そこには、瀬以と呼ばれるようになった瀬川(小芝風花)の姿がありました。

検校は出かけていたので、先に瀬川が事情を聞いてくれることになります。すると、瀬川は笑い転げます。

瀬川
あんた、富本知らなかったのかい。
蔦重
気づかないぐらい忙しかったんだよ。
瀬川
あんた耳掃除しているのかい。よくかっぽじれるやつ送ってあげようか。
蔦重
お前こそ、耳掃除してんのか。てめえで使いやがれ。

そこに、鳥山検校が帰ってきました。

鳥山検校
随分、楽しそうだな。お瀬以。そのほうらは?
大文字屋
これはご無礼を。吉原の女郎屋、大文字屋と申します。
蔦重
本屋をやっております、蔦屋重三郎にございます。
鳥山検校
で、今日は何か?
大文字屋
太夫に襲名の許しをもっていきたいんです。
鳥山検校
叶えてやりたいが、あいにく当道座には他流の三味線が多くてな。
大文字屋
そこをなんとか。富本は力も弱く、鳥山さまの力でなんとか。
蔦重
鳥山さまは、馬面太夫の浄瑠璃を聞いたことはございますか。
鳥山検校
いや
蔦重
先日、私も初めて聞いたのですが、あの声は宝です。一度、聞いてみてくださいませんか。
瀬川
旦那様、私も一度聞きとうございます。今度、共に参りませぬか。

瀬川も蔦重を後押ししました。

鳥山検校
人が多すぎるところは苦手でな。耳が音を拾いすぎる。そなたが行けというなら、行くが。
蔦重
俺が考えなしでございました。どうかお忘れくだせえ。気まずい思いをさせてすみません。んじゃ、失礼いたしましょう。

蔦重は瀬川に遠慮してその場を後にしました。

鳥山検校
随分と優しい男だな。

鳥山検校は蔦重に対して、強烈な嫉妬心をもちました。

瀬川
重三は、女郎みんなに優しいので。

その後、蔦重は大文字屋に怒られます。

大文字屋
あんなところで引いてしまって、粘りが足りねえんだよ。
蔦重
花魁も困っていたし、ただでさえ手前勝手な願いでしたし。
大文字屋
どうすんだよ。もう土産なしでいくか。色っぽいのを連れて。
かをり
かをりも連れていってくだせえ。主様となら、たとえ火の中、水の中。
大文字屋
お前、

大文字屋は、蔦重に怒ります。

蔦重
違います。違いますって。おい、かをり。離せ、離せって。

蔦重は、かをりとのやり取りの中である作戦を思いつきました。そして、午之助と門之助に手紙を送ります。

料理茶屋に2人を呼び出して、蔦重、十文字屋、りつの3人で頭を下げました。

りつ
その節は、無礼をして申し訳ありません。同じ女郎屋として、恥ずかしく思っています。心よりお詫び申し上げます。
蔦重
本日は、二人に会いたいという花魁を連れてまいりました。
大文字屋
さあ、さあ、水も滴るいい男が二人。思う存分、もてなすぞ。

花魁たちが午之助と門之助をもてなし、喜ばれます。宴席は大盛況のまま終えました。

蔦重
ほんの少しでいいので、芝居小屋に行けない女郎たちに、富本節を聞かせてくだせえ。

午之助が語り門之助が舞うと、女郎たちは涙しました。

蔦重
吉原には、太夫の語りを聞きたいという女郎たちが千も二千もおります。どうか、祭りの場でその声を。

午之助は快諾しました。女郎たちの涙に感動したのでした。そのタイミングで、鳥山検校からの文が届きます。

芝居小屋の浄瑠璃を聞き「豊前太夫」を認めると書かれていました。それに喜んだ午之助に蔦重は言います。

蔦重
もう一つお願いがあります。太夫の「直伝」を私にいただけませんか。

午之助はこれも快諾しました。これ以降、蔦重は「富本正本」に注力するようになります。べらぼう第11話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第12話のネタバレ,あらすじにつづく



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