べらぼう ネタバレ,あらすじ第19話「鱗の置き土産」

このページは、2025年(令和7年)のNHK大河ドラマべらぼう第19話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第18話のあらすじで、唐丸(染谷将太)が蔦重(横浜流星)のところに戻ってきました。そして、名前を歌麿としました。

 

べらぼうの第19話のあらすじは、知保の方(高梨臨)が毒を飲むところからスタートします。べらぼうの第19話のタイトルは「鱗の置き土産」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第19話

江戸城で騒ぎが起きていました。将軍・家治(眞島秀和)の側室・知保の方(高梨臨)が毒をあおったのです。知保の方は、毒を飲む前に家治に宛てた手紙を残しました。

知保の方
京より亡き御台様と瓜二つのお方を迎えたと聞きました。もはや、私は徳川に無用のもの。このうえは、西の丸様のもとに参りたく・・・

そのため、家治は急いで西の丸に足を運びました。

徳川家治
なにゆえ、このような愚かなことを・・・

このことを胡散臭さを感じた田沼意次(渡辺謙)は大奥にさぐりを入れにやってきていました。

田沼意次
宝蓮院、白河様からか。
高岳
次の西の丸様が実の子になるのなら、種姫の扱いはいかになるのかと書かれております。
田沼意次
疑いたくはないが、この間のよさは・・・。

そこに、女中が知保の方が一命をとりとめたことを報告しにやってきました。

高岳
わかった。見舞いの品を届けるよう。
田沼意次
一命をとりとめるのも、はやすぎるようだな。
高岳
これは、女たちが仕組んだ狂言だと思われます。

翌日になり、宝蓮院(花總まり)が知保の方のお見舞いにやってきました。

宝蓮院
知保の方さま、大事のうございまして。
知保の方
そのものが薬にくわしくてな。
宝蓮院
これで、上様にも伝わりますでしょうか。こたびの仕打ちが知保の方様や種姫様にひどい仕打ちであることを。

その家治は、娘をみながら沈んでいたのです。

 

その頃、鱗形屋(片岡愛之助)も板木を見つめて沈んでいました。地本問屋の面々が集まり、今後のことを話し合っています。

西村屋
細見と万次郎はうちが引き取る。春町先生は、鶴屋さんで書くってことで。
春町
よろしく頼む。
鶴屋
こちらこそ、よろしくお願いします。良いものを作りましょう。

そのやりとりを鱗形屋は浮かない顔で見ていました。

西村屋
なにか気がかりでも?
鱗形屋孫兵衛
ちょっと、寂しいだけさ。鶴屋さん、春町先生をよろしくお願いします。

そこに、蔦重(横浜流星)がやってきました。

蔦重
どうも、どうも。ご無沙汰山でございます。こたび、店をしまわれると聞きまして。
西村屋
鱗形屋さんの板を買って、潰そうってはらか。
蔦重
お見通しでしたか。
西村屋
もう、うちが買っちまったよ。残念
蔦重
うちは、その3倍の値で買いたいんですが。
西村屋
なんでもかんでもお金で買えると思ったら大間違いだよ。
蔦重
しかし、今、鱗の旦那に必要なのはお金じゃないのですか。ねえ?

そのタイミングで、春町が席を立ちました。

鶴屋
どうしました?春町先生
春町
先に失礼する。
蔦重
春町先生、初めまして。私、吉原の・・・
西村屋
無駄だよ。鶴屋さんで書くことに決まってんだから。
蔦重
うちでも、1冊どうです?今度、吉原で喜三二先生も交えて。
鶴屋
吉原の方は吉原へ。市中のことは市中で始末つけますので。

安永10年(1781)の年明け、駿河屋の2階で吉原の親父たちが集まり故人の偲ぶ会をしていました。大文字屋(伊藤淳史)が昨年末になくなったからです。

みんなが悲しみに暮れる中で、りつ(安達祐実)が言います。

りつ
出ちまったんだね。西村板。

りつの手元には、吉原細見がありました。

蔦重
すみません。止められねえで。

そして、話題は西村屋がだしている「雛形若菜初模様」になります。

蔦重
これ清長じゃないですか。

清長とは鳥居清長のことで、大人気の鳥居派を代表する人物です。

松葉屋
西村屋のやつ、湖龍斎から変えやがったんだよ。売れ行きが落ちてたから。
蔦重
清長で巻き返す腹ですか。
松葉屋
清長に描いてもらえるならって、西村屋の細見仕入れる奴もでてきたんだわ。
扇屋
これを機に、吉原で派手に商いをすることを考えてんのかね。西村屋は。
若木屋
カボチャに向ける顔がねえ。怒っただろうな。あいつが生きてりゃあ。
松葉屋
ちなみに、青本の方はどうなんだい。まぁさんがい続けて書いたあれは。
蔦重
評判は、悪くはないけど目立ってもないですね。
松葉屋
目立ってない?天下の喜三二が?
蔦重
今年は、山のように青本が来たのと芝全交を鶴屋がドッと押し出してきまして。
駿河屋
要するに、あっちもこっちも市中にやられたってことか。
蔦重
すみません。
りつ
春町先生は取れないのかい?
扇屋
おお、まぁさんとも仲良いんだろ。引っ張ってこれないのか。
蔦重
難しいんじゃねえっすかね。鱗の旦那と結びつきが強いので。
扇屋
だったら、今こそチャンスだろうが。鱗の旦那がいなくなるんだから。
りつ
あんたが忙しいなら、私がやるよ。
若木屋
おお、まぁさんも一緒にキレイどころずらっと並べてな。
蔦重
そりゃあ、やめてくだせえ。俺がなんとかしますから。
りつ
遠慮しなくていいよ。今や、耕書堂と吉原は心一つなんだから。
蔦重
お心遣いありがてえんすけど、真面目な方みたいなんで。お願いします。まずは俺に段取りさせてくだせえ。

そういって、蔦重が向かったのは日本橋。須原屋(里見浩太朗)のところに行ったのです。

蔦重
毛虫みたいに嫌われてるようなので、難しいとは思うのですが・・・
須原屋
今ならいけるかもしんねえよ。
蔦重
本当ですか?
須原屋
鶴屋から出てくる春町先生が葬式みたいな顔してたから。ありゃ、そりが合わないんじゃねえかい。
蔦重
力のあるもの同士だとうまくいくと思ったんですけど。風神雷神みたいに。
須原屋
力のある者同士だと、ぶつかるってこともあるからね。
蔦重
ありがた山でございやす。一つ考えてみやす。

蔦重が帰っていった後、須原屋はポツリとこぼしました。

須原屋
波にのってる奴は、強いねえ。

その頃、鶴屋と春町が打ち合わせをしていました。

鶴屋
やはり、金々先生をもう一度、書き直しませんか。3月粘ってもこれといったものは出てこなかったですし。
春町
同じことをやるのは、俺は好きではない。読者に対しても無礼であろうし。
鶴屋
読み手は面白ろければ、なんでもいいと思いますよ。どんな話を前に書いてたなんて気にしているのは、書き手だけです。手垢のついてないネタでも、こんな古い謡曲をもってこられても。
春町
それゆえに、きちんと前書きをしたじゃないか。
鶴屋
今の流行は、なんの知識もなくてもクスリのやりとり、気の利いた文句なんですよ。
春町
ならば、俺に頼まなくてもよいではないか。全交に頼めばよいではないか。

春町は、すべてを否定された気になっていました。

鶴屋
先生の作品は、古いのです。私は、鶴屋板の「恋川春町」を見せたいんですよ。新しい金々先生。そのような評判も悪くはないんじゃないですか。

春町は、鱗形屋のところを訪ねます。原稿を読んでもらうためです。

鱗形屋孫兵衛
正直に言っていいんですかい?
春町
そのために読んでもらったのだ。
鱗形屋孫兵衛
能書きばっかりで、あまり気軽には読めませんかね。
春町
やはり、鶴屋は正しいんだな。鶴屋からは、金々先生を書き直せって言われておってな。しかし、あれはお主にアイデアをもらっておったので。実は俺のものではない。俺には、そもそも才がないのかもしれぬ。
鱗形屋孫兵衛
なにをおっしゃいます。私が導いたのは、あの1作のみ。ほかはすべて先生のお力のおかげです。わかりました。私から言いましょう。先生の好きなように書かせてほしいと。
春町
それはやめてくれ。
鱗形屋孫兵衛
それくらいは、手前からも言えますので。
春町
ならぬ。機嫌を損ねて、今すぐ返せと言われたらどうするのだ。忘れてくれ。弱音を吐いてしまった。もうひと踏ん張りしてみる。

一方、蔦重は春町の青本を読み漁っていました。

歌麿
なにしてんだい?
蔦重
春町先生にうちで書いてもらいたくてよ。どうすればいいか考えてんだよ。
歌麿
俺も読んでいい?
蔦重
好きなのか?春町先生の作品
歌麿
絵が好き。なんともいえない味がある。
蔦重
味かあ。なるほどな。

その頃、徳川家では家治が本音を意次に告げました。

徳川家治
もう実の子を諦めたい。
田沼意次
上様が実の子に恵まれれば、御台所でない知保の方様は養母になることはかないませぬ。同じく縁組が叶わなくなる田安様も加わっての企みではないかと。
徳川家治
それでも、あれは知保の心の叫びであろう。種姫の今後もあるしな。
田沼意次
上様は本当にそれでよろしいのですか。同じ徳川家とはいえ、上様の血をまったく受けぬ者が将軍を継ぐことに。
徳川家治
実のところを言うと、余の血を継ぐ者が将軍になるのが怖いところもある。蓋をあけてみれば、跡を継げる男子はあの家にしかおらぬ。これは果たして偶然なのか。

意次も同じことを思っていた。一橋家のことです。

徳川家治
ゆえに余にできることは、2つだと考えた。1つは養子をとること。そして、もう一つはそなたらを守ることじゃ。

意次は、家治を見上げました。

徳川家治
父上の政がうまくいったのは、そなたや武元、大岡の忠誠があってのこと。そなたらは、まさしく父上の知恵袋だった。血筋は譲ろう。

だが考え、知恵は譲りとうない。10代将軍・家治は凡庸な主君だった。だが、1つだけ素晴らしいことをした。田沼主殿頭を守ったことだ。

田沼がおらねば今日の繁栄はない。余は、後の世にそう評されたい。叶えてくれるか。

意次は感動して震えながらひれ伏しました。

 

一方、蔦重は喜三二に春町がどうすれば耕書堂で書いてくれるか質問します。

喜三二
お前さんと春町は無理なんじゃねえかな。何もっていっても。
蔦重
春町先生、次は鶴屋で書くらしいんですよ。
喜三二
鶴屋?
蔦重
まぁさんも合わねえと思います?
喜三二
鶴屋さんってのは、洒落てるからね。うまくいくとは思えねえ。

そんな話をしていると、店先から声が聞こえてきます。

鱗形屋孫兵衛
お前、唐丸じゃねえのか?
歌麿
いえ、俺はここで絵師の見習いをしている歌麿と言います。
鱗形屋孫兵衛
そうか。似てんだけどなあ。
蔦重
似てんでしょ?俺もそれで懐かしくなって、雇ってしまったんですわ。それで、鱗の旦那今日はどのような用で。
鱗形屋孫兵衛
お前、鶴屋から春町先生をかっさらってくんねえか。

奥に入り、喜三二も交えてその話をすることになります。

喜三二
春町は、それでも鶴屋で書くと?
鱗形屋孫兵衛
あのままじゃ、先生の方が潰れてしまわないか心配で。
蔦重
そんなにウマが合わないのに、なんで一緒にするのですか?
喜三二
春町は、鱗の旦那と組んでいたお家の家臣なんだよ。その時、家が鱗の旦那にしたことを償いたいって思いが根っこにあんのよ。
蔦重
そうだったんですか。
鱗形屋孫兵衛
お前のことを毛嫌いするのも、俺への義理立てだよ。お前なら誰もやってない案思を思いつくだろうと思ってな。
蔦重
誰も思いつかない案思?
鱗形屋孫兵衛
春町先生は、誰もやっていないことをやりたがるわけよ。俺への義理立てをかなぐり捨てるためには、それだけの思案をもっていくしかねえ。
蔦重
んじゃ、鱗の旦那。もっていく思案を一緒に考えてもらえませんか。

それを鱗形屋は引き受けてくれます。さっそく、蔦重、喜三二、鱗形屋の3人で考え始めました。その後、北尾政演(橋本淳)、きく(かたせ梨乃)やりつ(安達祐実)も集まってアイデアをだす。

しかし、なかなかいい案が思いつきません。それをずっと見ていた歌麿(染谷将太)が質問をしました。

歌麿
いっそ、絵から考えるってのはねえの?
蔦重
それだ。

全員が一斉に歌麿の方をみました。そして、江戸の100年先の未来を描くことが思案に決定しました。そして、喜三二が春町を呼んで、蔦重と引き合わせました。

蔦重
描いてみたくないですか。誰も見たことがない100年先の江戸
春町
100年先の江戸?

春町は、何かを閃いた表情をしていました。

蔦重
どうかしました?
春町
俺は描けぬ。俺は鶴屋で描かなければならないゆえ。
蔦重
じゃあそれを鶴屋で描いてみたらどうです?俺は、春町先生のそれが見られればそれでいいんです。
春町
そういうのはよくない。盗人だ。
蔦重
それならどうすればいいんです?俺は、春町先生のそれが見たいんです。
春町
えっ?俺の?
蔦重
俺は、他でもねえ春町先生の100年後の江戸を見てみたい。
春町
俺でいいのか。古くさいぞ。俺は・・・
蔦重
100年先の江戸を描くのに、古いも新しいもないでしょう。
喜三二
鱗の旦那も見てみたいんじゃないかね。お前さんの描くこの先の江戸。きっと、誰よりも見てえと思うよ。

後日、鱗形屋が春町のことを報告にやってきました。

鱗形屋孫兵衛
随分、謝られてな。ほんとにすべて、お前がやったことにしていいのか。市中の連中にさらに嫌われるぞ。
蔦重
もう慣れっこでさ。坊ちゃんのこともありますし、うまく立ち回ってくだせえ。
鱗形屋孫兵衛
蔦重、今まですまなかったな。お前はなにもわるくねえ。ひとえに、俺がしくじった。それだけだ。
蔦重
謝られることはなんもありません。お互い、やりたいようにやっただけですわ。
鱗形屋孫兵衛
そうだ。お前さんに一つもらってもらいてえものがあるんだ。

それは、角の焼けた1枚の板木でした。

蔦重
「塩売文太」ですか?

蔦重はすぐに、瀬川(小芝風花)のことを思い出しました。

鱗形屋孫兵衛
よくわかったな。火事で唯一残った板木でな。なんだか、お前にもって欲しくてな。
蔦重
俺、これ初めて買った本なんですわ。そうか、これ鱗形屋がだしてたんで・・・俺にとって、こんなお宝ねえです。なに泣いてるんだろ。

蔦重だけでなく、鱗形屋も一緒に泣いていました。鱗形屋は鶴屋に挨拶をして、揉めることなく人形町にうつっていった。その頃、蔦重は稲荷神社に手を合わせていました。

蔦重
鱗の旦那の商売もうまくいきますように。
誰袖
あっちらの恋もうまくいきますように。
蔦重
花魁、許してくだせえ。お稲荷さんの前でこんなことしてたら、罰があたります。
誰袖
罰はあたりません。だって、あっちら夫婦になるんですから。

そして、大文字屋(伊藤淳史)の遺言書を見せます。

誰袖
誰袖を蔦屋重三郎に500両で身請けすることを許すとありんす。あとは、500両を兄さんが用意するだけでありんす。

耕書堂に戻って、蔦重がこぼします。

蔦重
ああいうのが、大奥で毒をもるんだよ。
次郎兵衛
おお、重三、重三、これ。

次郎兵衛(中村蒼)は、「菊寿草」という冊子をもっていました。

蔦重
はあ、あの寝惚先生が青本の番付を。

蔦重が本をめくると、喜三二の「見徳一炊夢」が最優秀作品に選ばれていたのです。そこに、喜三二がやってきました。

蔦重
まぁさんやった。

喜三二はなんのことかわからないまま、蔦重に抱き着かれていました。べらぼう第19話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第20話のネタバレ,あらすじにつづく



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