べらぼう ネタバレ,あらすじ第21話「蝦夷桜上野屁音」

このページは、2025年(令和7年)のNHK大河ドラマべらぼう第21話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

べらぼう第20話のあらすじで、蔦重(横浜流星)が運営する耕書堂は岩戸屋などの市中の本屋から買ってもらえるようになりました。

 

べらぼうの第21話のあらすじは、「蝦夷」が人気になっているところからスタートします。べらぼうの第21話のタイトルは「蝦夷桜上野屁音」です。

べらぼう ネタバレ,あらすじ第21話

この頃、「蝦夷」が注目を浴び始めていました。

田沼意次
蝦夷?
三浦庄司
蝦夷地を幕府の領地、天領となさるお考えはないか。

蝦夷地とは、北海道のことです。三浦(原田泰造)の言葉に、意次(渡辺謙)と意知(宮沢氷魚)が驚きます。

田沼意次
なにゆえ、急に。
三浦庄司
先日、築地の梁山泊と噂される工藤平助の屋敷を訪ねました。そこで、こちらが回し読みされておりました。

三浦(原田泰造)がもっていたボロボロの本は、「赤蝦夷風説考」と書かれていました。赤蝦夷とは、ロシアのことです。工藤平助が作ったロシアの研究書でした。

三浦庄司
私、その一節を読みまして。

ロシアが日本と交易をしたがっていることを知ったのです。

田沼意次
蝦夷地は、確か松前家の領地であったか。
三浦庄司
工藤殿も詳しくはわからぬようですが、このあたりにこじんまりと松前家の城下。隣には蝦夷地の民が住むだだっぴろい蝦夷地があるようで。

蝦夷地の民とは「アイヌ人」のことです。

田沼意次
そんなに広いのか。
三浦庄司
それはどれだけ広いかわからないほどに広く、数多な金銀銅山が眠ってるそうです。
田沼意次
そういえば、源内も同じようなことを言っておったな。
三浦庄司
どうでしょう。蝦夷地を長崎のように港を開き交易をすることで大儲け。金銀銅山で大儲けというのは。
田沼意次
松本を呼べ。
田沼意知
お待ちください。領地を召し上げるには、理由がいるのではないでしょうか。
田沼意次
そのようなものは、後からどうにでもなる。
田沼意知
そういって、秋田でも苦情が入って返すはめになったではありませんか。急がば回れともいいますし、私が上知につかえそうな理由を確認してみます。
三浦庄司
しかし、奏者番の勤めもはじまったばかりでありましょう。
田沼意知
それほど忙しいお役目でもありませんし、父上はじっとしていてくださいませ。

意知(宮沢氷魚)も頼もしくなった。意次(渡辺謙)は、意知を幕府の中枢に早く置きたいと考えるようになっていました。

その頃、蔦重(横浜流星)は狂歌を広めるべき動き出します。

蔦重
狂歌ってのは、てめえらの言葉で和歌を詠むってだけのことなんでさ。固く考えないで、昔の誰かの歌を捻ってもいいし、実のところなんだって面白ければいいんでさ。
誰袖
できんした。
蔦重
じゃあ、誰袖花魁
誰袖
狂歌詠み。蔦の兄さん儲かれば、わっちの身請けも近づきんす。
蔦重
そりゃあ、歌じゃねえな。
大文字屋
誰が袖のからまる蔦や商ひの伸びる葉末に黄金花咲く。どうだい?
蔦重
お上手ですけど、叱らなくていいんですかい?
大文字屋
親父の遺言だからねえ。
誰袖
んふ

蔦重は、耕書堂に戻りながらぶつぶつ言います。

蔦重
二代目まで手名付けやがって。あいつ、いったいどんな手を使ってんだ。

耕書堂に変えると、歌麿(染谷将太)と次郎兵衛(中村蒼)が話をしていました。

歌麿
蔦重、雛形若葉の試し刷り仕上がってきたよ。
蔦重
おお、いい仕上がりじゃねえか。
次郎兵衛
お前、なんでまた「雛形若菜」を作ってんの?
蔦重
若菜じゃなくて、若葉。
次郎兵衛
なんで、こんなもん作ってるの?
蔦重
そりゃあ、雛形若菜にとって代わって歌麿の名を上げ、錦絵も耕書堂ってしてえわけさ。

しかし、蔦重の計算通りはいきませんでした。駿河屋の二階に呼ばれて、言われます。

駿河屋
売れてねえらしいじゃねえか。
蔦重
俺もこんなことになるとは。
松葉屋
とにかく、呉服屋がおかんむりだよ。もう二度とお金ださねえって。
蔦重
ありゃあ、二番煎じはおよびでなかったことですかねえ。

そこに、りつ(安達祐実)が割って入りました。

りつ
これ売れてるらしいね。

これとは北尾政演(古川雄大)が描いた「御存商売物」です。御存商売物は大上上吉を獲得して、北尾政演は時の人になりました。

蔦重
毎年1等っていうのは、欲張りすぎじゃねえですかねえ。
りつ
私が言いてえのは、政演がなんで鶴屋なんだってことだよ。
松葉屋
えっ?これ鶴屋だったのかい?
りつ
あんた、あれだけべったりくっついといて政演が青本かけるって気づかなかったのかい。

弁明の余地もない蔦重が困っていると、大文字屋が一句読みます。それを笑ってこまかす蔦重に、駿河屋は怒っていつものように階段から蹴落としました。

 

蔦重の怪我の手当を歌麿(染谷将太)がしているところに、北尾重政(橋本淳)が北尾政演を連れてやってきました。

北尾重政
蔦重、ちょっといいかい。なんだかこいつが不義理したって聞いたからよ。
北尾政演
すみません。一等賞になってしまって。
北尾重政
なんて謝り方だい。
蔦重
謝ることはねえよ。どこで何書こうがお前の勝手だし。でも、戯作を書けるのを黙っているのはさすがに水くせえんじゃねえの?
北尾政演
いやあ、俺は書けると思ってなかったのですわ。前に書いた時もさんざんでしたし。ただ、鶴屋さんの言う通りやればいつの間にかできてしまって。
北尾重政
鶴屋の指図がうまいってことかい。
蔦重
指図?
北尾政演
絵師の仕事は、こちらでやらせていただきますので。
北尾重政
すまねえな。あいつ、随分と吉原で遊ばしてもらってんだろ。
蔦重
まあ、そこはあいつがモテルってのもありますので。

そこに、歌麿がやってきます。

歌麿
重政先生、ちょっとお聞きしてえんですが。

雛形若葉と雛形若菜を並べてくらべていました。

蔦重
こんなに色が違うの?色の出
歌麿
この差って、どっからでるんですか。絵具ですか?紙ですか?刷り師の腕ですか?
北尾重政
一番は、これも指図の差かねえ。絵師と本屋が刷り師にきちんと指図できるかどうかで、仕上がりは大きく変わっちまうんだ。錦絵の西村屋って言われる所以だ。
歌麿
すげえんですね。西村屋って。
北尾重政
日本橋で何十年も店をはるってのは、伊達じゃねえよ。

蔦重が若葉と若菜を見比べていると、声をかけられます。

大田南畝
蔦重!
蔦重
南畝先生。今日はまた随分と賑やかですね。

南畝(桐谷健太)は、大勢の人を引き連れていました。

大田南畝
土山様の花見の会でな。向島、上野と花見をしたもんでいろいろくっついてきてな。

蔦重は、見覚えのある人物を見つけます。

蔦重
あちらは?
大田南畝
花雲助っていったっけな。東作さんの知り合いみてえで。
蔦重
どっかで・・・

蔦重は、田沼意次(渡辺謙)の嫡男だとは気づくはずもありませんでした。

 

駿河屋で、どんちゃん騒ぎがはじまります。この日は、大文字屋(伊藤淳史)のところがやってきています。

ふじ
お待たせいたしました。誰袖花魁がやってまいりました。
大文字屋
大文字屋でございます。土山さま、毎度ごひいきにありがとうございます。
誰袖
誰袖と申しんす。本日は、皆様よろしゅうお頼みもうしんす。
大田南畝
これはまた、桜の化身のような・・・
平秩東作
花魁は、土山様の敵娼だよ。
大田南畝
これはなんと・・・

土山(栁俊太郎)と誰袖(福原遥)が話をする中で、誰袖は気になる男がいました。それは、蔦重も目に留めた花雲助(宮沢氷魚)でした。

誰袖が花雲助の話をこっそり聞くと、蝦夷地の話をしていました。

 

翌日、南畝、菅江(浜中文一)、木網(木村了)が耕書堂にやってきました。

蔦重
昨日もさんざん、飲んだんじゃないですか。
大田南畝
そうだっけ?

そこに、歌麿が蕎麦をもってきました。

蔦重
先生、うちから狂歌だしてくれませんか。
大田南畝
なんで?
蔦重
以前言ってたじゃないですか。
大田南畝
言ったっけ?じゃあ、5年後な。
蔦重
5年!?
大田南畝
ここんところどの本屋にも、狂歌集をだせってうるさくてな。伊八のとこだろ。上総屋、伏見屋。
蔦重
なんでそんなにたくさん。
大田南畝
みな頃合いを見て今だって言ったんじゃないの。
蔦重
俺は、こっちも逃がしたってことですかい。ここんとこ、老舗の本屋と力の差を感じてて・・・きちんと奉公もしてないし足りないことがあるんじゃないかなって。
大田南畝
けど、そこがいいところじゃねえか。だから、ずっとやってるものが思いつかないもの出せるんじゃねえの。細見がせんべえみたいになったときは、そうきたかって思ったもんだ。
朱楽菅江
俺は、あの祭り本の時に思ったね。
元木網
俺なんて「一目千本」の時から思ってたよ。
大田南畝
そうそう。お前さんには「そう来たか」がお似合い。

その言葉で、蔦重の頭がフル回転します。

蔦重
南畝先生、青本うちで書いてくだせえ。
大田南畝
俺が青本?
蔦重
狂歌集がでれば、来年は四方赤良の年になりますわね。そこに、先生の書いた「青本」をあてる。これは間違いなく、そう来たかってなりません?
大田南畝
戯作か。

南畝は喜びます。

蔦重
ついでに、狂歌の指南書をお願いできないですかね?
元木網
指南書?
蔦重
狂歌をやりたがる人が増えれば、指南書を求める向きは必ずありますわ。
大田南畝
そう来たか。
歌麿
蔦重、調子戻ってきたんじゃねえ?
大田南畝
ああ。この調子でちょっくら行ってくらあ。

蔦重は、吉原の親父たちのところに行きました。りつ(安達祐実)が見ているのは、蔦重が親父たちに借金をして作った「青楼美人合姿鏡」です。

蔦重
これを絵本じゃなく、錦絵でやるんですさ。
りつ
同じことじゃないか。あんたこれでどれだけしくじったか忘れたのかい。
松葉屋
お前は鳥か。
蔦重
あんときは確かにうまくいきませんでしたけど、今なら当たると思うんです。今、清長が売れてるのは、景色の中に美人画を描いてるからなんです。
大文字屋
確かに、そりゃあそうだな。
蔦重
今、吉原の景色の中で女郎を描けば大当たり間違いなしでさ。
りつ
やるとしたら、絵師は誰でいくんだい。
蔦重
誰でってそんなの決まってるじゃないですか。

そういって、蔦重は耕書堂に帰りました。

歌麿
蔦重、これ西村屋みたいでしょ?

歌麿は新しく刷った「雛形若葉」を見せます。

蔦重
おお、本当だな。
歌麿
指図を入れたら、こうなるんだって。重政先生と七兵衛さんが教えてくれてよ。

重政が刷り師の七兵衛を連れてきて、重政が指示を出しながら刷ったのです。

蔦重
そりゃあ、どうも。
北尾重政
なんかあったのか?
蔦重
歌すまねえ。こたびは外れてくれ。女郎の錦絵、歌麿じゃ金がだせねえって言うんだよ。絵師は仕上がりも大事だけど、やっぱり絵師の名が物言うんじゃねかって。
歌麿
そうか。じゃあ、絵は誰に?重政先生?
蔦重
政演で行こうと思ってる。
北尾重政
あいつ、錦絵やったことないぜ
蔦重
岡目八目の絵では、清長に次いで2番目になっているし、「御存商売物」の作者だし。鶴屋があいつを戯作者として売り出すなら、こっちはあくまで絵師として売り出せ。ぶつけろってなって。
歌麿
そりゃあ、そう来たかってなるもんな。
蔦重
すまねえ。歌。これまでさんざんやってもらってるのに。
歌麿
そんな大きな仕事なら、これまで政演さんがやってたことの手が回らなくなるんじゃない。俺はそれをやるよ。
蔦重
あんがとな、歌。

その後、蔦重は重政と七兵衛を見送ります。

蔦重
今日はお忙しいのにわざわざありがとうございます。先生には、もう頭が上がりません。
北尾重政
世話焼きは、俺の性分みたいなもんで。それより、政演たのむな。でも、俺は歌にやって欲しかった気持ちもある・・・
蔦重
そりゃあ、なんでです?
北尾重政
俺は、駆け出しのやつの絵を山ほど見るけど、そいつらが落ち着く画風がだいたいわかんだよ。でも、歌はからきし読めねえんだよ。そうなると、見たくなるじゃん。あいつが人マネをやめたらどんな絵を描くのか。

それを聞いて、蔦重は耕書堂に戻ります。

蔦重
歌、これからお前の名前をどんどん売っていく。
歌麿
え?
蔦重
絵は今のまま人マネでいい。人マネで名前を売るんだ。そしたら世間は思うんだ。本当はどんな絵を描くのかって。そこにぶつけんだよ。ドーンと。
歌麿
俺は、名前があがるとかほんとどーでもいいんだよ。屋根あって、飯食って、絵描いて暮らせれば、それでもう十分。
蔦重
俺がそうしてえの。おめえは蔦屋史上最高のそう来たかになんの。
歌麿
蔦重がそういってくれるなら。

一方、花雲助を名乗っていた意知(宮沢氷魚)は蝦夷の件に本腰を入れていました。上様が上知を進めようとしてくれたからです。

そこで、意知は蝦夷地で「抜荷」がなされている証拠をつかもうと奔走します。「抜荷」とは、鎖国のこの時代に違法に貿易をしていていることです。

 

一橋家も蝦夷地にかかわっており、慎重に物事を進めなければなりません。そこに、誰袖が手紙を送ってきて間者になると申し出ます。その代わりに身請けしてほしいと。

しかし、意知はさすがに花魁を危険に合わせるわけにはいけないことから、その申し出を断ります。

 

蔦重は後に「歌麿大明神の会」と呼ばれるようになる会を催しました。目的は、歌麿の名を売ることや狂歌集をそこで出せればと考えて始めた会です。

しかし、歌麿は誰だかわからない酔っ払いと話をしている。これでは、いつもと同じ。なんのために会を開催しているのかわからない。

蔦重
ほら、お前の名前を売る会なんだよ。あっちも言って話をしてこい。

そこに喜三二(尾美としのり)がやってきました。

喜三二
蔦重、ちょっと春町と話をしてくれないか。
蔦重
春町先生、なにかご不幸でもあったのですか?
喜三二
政演のこと気にしてるみたいなんだよ。「御存」あれは、春町の「辞闘戦」を下敷きに使ってんだろ。テメエのふんどしで相撲とられた気がしてんじゃねえかと思って。
蔦重
そんなのお互い様様じゃないですか。

そこに、政演が陽気な声が聞こえました。睨んでいる春町の様子を見て、蔦重と喜三二は慌てて春町のところに行きます。

蔦重
春町先生、お待たせ山。
春町
俺にかまわなくても、他にもっと構った方がいい奴がいるだろ。
蔦重
うちの看板ほうっておくわけないでしょう。

そこに、南畝が大きな声でいいます。

大田南畝
今度、蔦重のところで女絵やんの!なんだか、見込まれちゃって。やることになってさ。
春町
あいつ、錦絵かくのか。

春町(岡山天音)はますます落ち込んでいきます。

大田南畝
「御存商売物」の絵もよくできてたもんな。「辞闘戦」に似てるが地口の化け物をとっぱらったことで、ずっと良くなった。

政演が有頂天になっているところを重政にたしなめられています。

北尾重政
つけあがんなよ。

喜三二が春町に声をかけます。

喜三二
もう帰ろうか。

そうやって、春町を帰らせようとしますが・・・

大田南畝
戯作はいけても狂歌はダメだな。へたくそ。

狂歌を詠んだ、政演が一斉にみんなからへたくそと言われてしまいます。

北尾政演
うるせえな。下手、下手いいやがって。じゃあ、次・・・春町先生。戯作者も狂歌詠めることを目にものみせてやってくだせえ。
蔦重
先生、出来上がってるから。
喜三二
帰ろう。なあ、蔦重
春町
今日でんと、女にモテぬと焦りける。ちょいと拝借、調子に乗ってんじゃねえよ。テメエはただの盗人だろうが。

そういって春町は、側にあったお膳を蹴り上げます。春町が暴れはじめて、蔦重や喜三二が止めようとしますがどんどん激しくなっていき周囲は凍り付きます。

そのタイミングで、大きな屁の音がしました。屁をはなったのは、次郎兵衛(中村蒼)でした。

次郎兵衛
へへへ。すみません。

おならで盛り上がる面々をよそに、春町は帰ります。

春町
恋川春町、これにてご免

べらぼう第21話のネタバレ,あらすじはここまで。べらぼう第22話のネタバレ,あらすじにつづく



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