どうする家康 ネタバレ,あらすじ第35話「欲望の怪物」

このページは、2023年(令和5年)のNHK大河ドラマどうする家康第35話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています

どうする家康のあらすじ第34話で、家康(松本潤)がこれまで拒否し続けてきた上洛をすることを決めました。

 

どうする家康の第35話のあらすじは、秀吉(ムロツヨシ)が大政所(高畑淳子)を人質に送るところからはじまります。どうする家康の第35話タイトルは「欲望の怪物」です。

どうする家康ネタバレ,あらすじ第35話

家康(松本潤)が上洛を決意したことを知った秀吉(ムロツヨシ)は、母親の大政所(高畑淳子)を人質に送りました。岡崎城内では、秀吉の母親がやってくることでいろめきたっていました。

侍女を多数引き連れてやってきた大政所はとても不機嫌そうで、誰も声をかけることができませんでした。それでも旭(山田真歩)が声をかけました。

大政所
旭、きてくれたんか。わしゃあ、足が悪いちゅうのに。こんなところに母親を追いやるなんて
大久保忠世
大政所様、お待ちしておりました。

しかし、大政所は大久保忠世(小手伸也)を見向きもせず、井伊直政(板垣李光人)を見つめていました。

 

大政所がやってくる数日前、家康は上洛に向かって旅立っていました。

豊臣秀長
まことによう参りました。
徳川家康
参るのが遅くなりまして。
豊臣秀長
いえ、いえ。兄も私も心から喜んでおります。明日、兄に会いにくるにあたって・・・

そう説明している時に、秀吉がやってきました。にらみ合う秀吉と家康。すると、秀吉が手を握ります。

豊臣秀吉
よう来てくれたのう。
徳川家康
左様な芝居はなしにしましょう。

秀吉は、家康の言葉にニヤリと笑いました。そして、寧々(和久井映見)を招きました。

豊臣秀吉
はよ入って来お。

寧々の後ろには、たくさんの侍女がいて宴席がはじまりました。家康は付き合いで酒を飲みますが、心から楽しめるわけではありません。

それは、家臣たちも同様でありました。すると、秀吉(ムロツヨシ)が寧々に説明をします。

豊臣秀吉
寧々、これが徳川殿で一番の家臣・酒井忠次だわ。
酒井忠次
酒井忠次でございます。北政所さま。
豊臣秀吉
ほんでこ奴は知恵者の本多正信であろう。
本多正信
お見知りおきを

寧々は、日ごろから秀吉に言われているのかすぐに顔と名前が一致します。

豊臣秀吉
こっちは、わしの悪口を散々かいた榊原康政。
榊原康政
その節は、ご無礼を

そういって小さくなりました。

豊臣秀吉
いやあ、名文やったがや。

そして、秀吉は鳥居元忠(音尾琢真)のことを説明しようとします。

豊臣秀吉
え~、こやつは誰だったか。
豊臣秀長
兄さま、鳥居元忠殿です。
豊臣秀吉
戯言だわね。忠臣の中の忠臣、わしに欲しいわ。わしの家臣にならんか元忠
鳥居元忠
え・・・
寧々
徳川様のおる前で
豊臣秀吉
ええではないか。のう徳川殿。わしらはもう敵ではない。おめえさんの息子をわしがもらい、わしの妹をおめえがもらった。つまりわしらは、もう一つの家だわ。

家康と酒井忠次(大森南朋)の気分は決してよくないが、愛想笑いをしました。

 

榊原康政(杉野遥亮)と鳥居元忠は、むすっとしているところが顔に出ていました。その後も宴はつづきましたが、家康たちは気分を害するばかりです。やがて、秀吉は酔いつぶれて寝てしまいます。

寧々
夫がこんな姿になったのは久しぶりです。呆れたことでしょう。
徳川家康
いえ。
豊臣秀長
人を知るには、下から見上げるべし。兄は、昔から言うておりました。人は相手を下に見ているときに本性が現れると。みっともねえ姿をさらして、常に下から相手の本性を見極めると。

その秀長(佐藤隆太)の言葉に、家康をはじめ徳川の家臣たちみんながドキッとしました。

豊臣秀長
また、信用が出来ると思えた人は2人だけ。信長様と徳川殿。この2人には、表裏がないと。信長様が目指したものを受け継げるのは、今や兄と徳川殿しかいません。だから、兄は徳川殿が来てくれて本当にうれしかったのだと思います。どうぞ、末永く支えてやってくだせえ。

家康は、安堵していいます。

徳川家康
殿下が人たらしと言われる所以がわかりました。秀長殿に北政所さま、よいお身内をお持ちでございますな。起きておいででしょう?

すると、秀吉が目をあけておきあがりました。

豊臣秀吉
おめえさんには、かなわんわ。
徳川家康
ご安心めされ。この家康、殿下を支えることを決めました。

その翌日、大坂城の広間にたくさんの大名たちが集まりました。そこで、秀吉の前でひれ伏した家康は言います。

徳川家康
徳川三河守家康、関白殿下のもと、天下一統に励みまする。ついては、殿下の陣羽織を頂戴しとうございます。

秀吉と家康は、2人で芝居をして周りを盛り上げました。陣羽織は戦に着ていくもので、家康が二度と秀吉を戦にでずにすむようにするという芝居です。

その頃、岡崎城では北政所の仲(高畑淳子)の相手を井伊直政(板垣李光人)がしていました。仲が直政の顔を気に入っていたのです。

 

そのため、本当は家康と一緒に大坂城にお供するはずだった井伊直政は、鳥居元忠と変更されたのでした。

 

大坂城の主殿では、祝いの儀がつつなく進んだことを喜んでいました。

豊臣秀長
徳川殿のおかげでつつなく進みました。

しかし、秀吉は急に不機嫌になります。

豊臣秀吉
ここにこなかった大名がおる。わしゃあ、そやつらを叱り飛ばしに西にむかう。おめえさんは、関東の北条を頼む。軍勢を差し向けて叱り飛ばしてちょうだい。
徳川家康
北条は、うまく説得いたします。
酒井忠次
ただ殿下。その前に、厄介ごとが残っておりまして。
豊臣秀長
真田でございますな。
酒井忠次
相変わらず、北条に与えた沼田に居座っております。

真田は、非常にやっかいでした。秀吉は、徳川が豊臣に従属することから真田にも言うことを聞くように書状を送っていました。

豊臣秀吉
まあ、真田は表裏比輿なものでな。
豊臣秀長
表と裏を使い分けるくせもの・・・我らも手を焼いています。
豊臣秀吉
力は貸すに、しっかりしゃあせ。

家康が帰る前夜、外を見ていると面白そうな人物がいました。秀長(佐藤隆太)に話を聞くと、豊臣家の家臣であるという。

家康は、一緒に星座の談義をして意見が合います。相手の名は、石田三成(中村七之助)です。2人は星座の話で話が盛り上がります。

榊原康政
楽しそうじゃの、殿。
鳥居元忠
ああ、楽しそうじゃ。
酒井忠次
家中には、ああいう話ができるものがおらんからな。殿は、戦の話ではなくああいう話がしたかった人なんじゃ。戦なき世が近づいている。そんな気がするわい。

11月20日、家康は浜松城に帰りました。

 

天正15年3月18日、家康は真田昌幸(佐藤浩市)とその息子・真田信幸(吉村界人)と会いました。

酒井忠次
殿、こちらが真田昌幸殿。そのご子息の信幸殿にございます。真田殿、こちら徳川権中納言様にあらせられる。

しかし、真田昌幸はただ笑っているだけでした。肩の力が抜けて余裕さえ感じます。

大久保忠世
徳川権中納言家康さまにあらせられる。
酒井忠次
真田殿。色々ありましたが、こうしてはせ参じてくれたのは大変結構なこと。しからば、沼田の地を北条に渡してくれますな。

そういっても、真田昌幸は何も言うことがありませんでした。

大久保忠世
お耳が悪いのかな。
酒井忠次
答えよ。
真田昌幸
徳川殿には、幾度となく同じことを聞かれ、そのた度に同じお答えをしてまいりました。それでも、まだ同じことを・・・徳川殿は言葉がおわかりにならないのかと。
大久保忠世
無礼であろうが。
徳川家康
よい。家康である。言葉は人並みにわかる。なぜ沼田を渡してくれぬ?

すると、昌幸は突然、家康の後ろにある壺を見ていいます。

真田昌幸
見事な壺でございますな。信幸、この壺をそなたにやろう。
大久保忠世
お主のものではなかろう。
真田昌幸
みなさんもご存知であったか。他人の物を人にやることができないことを。沼田は我らが切り取ったもの。徳川殿が北条にやることはできませぬ。

そこに登場したのが、徳川の知恵袋である本多正信(松山ケンイチ)です。

本多正信
真田殿、貴殿は徳川の与力でござる。
真田昌幸
は。
本多正信
ならば、徳川に従わねばならぬ。沼田を明け渡していただけませぬか。
真田昌幸
できませぬ。与力であっても所領を差し渡す道理はありませぬ。
徳川家康
沼田のことはわしにも落ち度があった。かわりに所領を与えよう。それでどうじゃ。

家康が譲歩したのですが、昌幸はなにも答えません。

真田昌幸
ありていにいえば、徳川殿に一度、踏みにじられておりますでな。
徳川家康
ならば何を望む?
真田昌幸
信幸に、徳川殿の姫をいただくのはどうでしょう。
大久保忠世
何を無礼な。身の程をわきまえよ。
真田昌幸
その物言いが、我らをないがしろにしている証。徳川殿の姫をいただきたい。
酒井忠次
あいにく殿には、年頃の姫がおりませぬ。
真田昌幸
ならば、重臣の姫を徳川殿の養子にしていただいてもかまいませんが。

家康は考え込んでしまいます。どうする家康第35話のネタバレ,あらすじはここまで。どうする家康第36話のネタバレ,あらすじにつづく



どうする家康第35話の感想

どうする家康第35話のあらすじでは、家康は秀吉の元に上洛しました。そこで、北条を上洛させるようにお願いされました。

そこで、問題になるのは真田です。徳川が北条との和睦の際に北条に譲った沼田領に、真田が居座っていたからです。

 

この沼田の問題って、どっちから物事を見るかで随分と異なりますよね。徳川が北条と和睦して、沼田領を差し出すことにした。

そのため、真田が反発するのは当然といえば当然です。自分たちは、徳川の与力になる前からずっと沼田にいた。なぜ、差し出さなければいけないのか。

 

真田の主張は、もっともです。とはいえ、本多正信も言っていたように、与力の言うことを聞かなければならないのではないかっていうのも道理が通っています。

なので、物事はどっちから見るかによってすごく変化します。この時に、信幸の嫁に本多忠勝の娘が嫁ぐことになるんですね。

 

北条との和睦で、沼田領を差し出すことをしてなければ、大阪の陣がなかったのかもしれません。ただ、そこでのことが真田とはずっと続くことになります。

真田は、国衆ですが家康にとって手ごわい相手ですね。どうする家康第35話の感想はここまで。どうする家康第36話の感想につづく



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