虎に翼 あらすじ第49話「好きでここにいる」

このページでは、NHK朝ドラ「虎に翼」の第49話ネタバレ,あらすじを吹き出し(会話方式)でお伝えしています。

虎に翼のあらすじ第48話で、神保教授に質問された寅子(伊藤沙莉)は、意見を合わせるようなことを言ってしまいます。

 

虎に翼のあらすじ第49話は、寅子が飛び回っているところからはじまります。虎に翼第49話のタイトルは「」です。

虎に翼あらすじ第49話

GHQの求める女性の権利と日本の女性の権利にギャップがあり、調整のため労働組合や政治団体、市民団体などを寅子(伊藤沙莉)は飛び回っていました。

そんなある日、法曹会館で穂高(小林薫)をみかけます。寅子は、思わず隠れてしまいます。しかし、穂高は民法改正審議会の委員をしているから避けようがない。

寅子
穂高先生、ご無沙汰しています。
穂高
もしや、君はここで?
寅子
今は、民事局で働いています。兄と夫は戦死して、父も亡くなりました。
穂高
残念だ。

そういって、穂高は目頭を押さえました。

寅子
お役に立てることがあれば、おっしゃってください。では、失礼します。

寅子は、会釈をしながら「すん」とした顔で去っていきました。

 

そんな中、寅子は「自立する女性の会」の会合に参加しました。その会は、初の女性衆議院議員の立花幸恵が主宰する意見会でした。

そこには、職業婦人たちが大勢集まっていました。立花は、集まった女性に問いかけました。

「どうして男性は、封建的な家父長制にしがみつきたいのかしら。」

寅子
日本の古き良き家族観。美徳が失われると。

寅子が思わず言ってしまったことに婦人たちは、古き良きって明治からはじまったものばかり、女性たちを縛り付けたいだけと反発します。

「そもそも、子供から信頼を得たり、家族の愛情をはぐくむのは法律とは別問題でしょう。」

立花のその言葉に、寅子は賛成します。

寅子
その通り。素晴らしい。

そういう寅子に、立花がもう一度言います。

「そう思うのなら、あなたもお偉い方にビシッと言ってやりなさい。」

 

寅子は、その後も激しい意見交換に圧倒されるばかりでした。民事調査室に戻った寅子は、ライアン久藤に質問されます。

久藤
意見会どうだった?
寅子
立花さんだけでなく、あそこにいる人たちは素晴らしかったです。この人たちがいれば、世の中変わりそうというか。
久藤
なんで他人事なの?君だって、今世の中を変える立場にたっているのに。
寅子
私とあの人たちを同じ並べるのは違うと言いますか。おこがましいです。

寅子は、謙遜でもなんでもない本音を語りました。

 

昼休み、日比谷公園で風呂敷を広げて弁当を食べていると声をかけられました。

花岡悟
猪爪?久しぶりだね。隣、いいかな。弁護士に戻ったんだね。子ども産んでから、弁護士辞めたって聞いてたから。
寅子
今は、司法省の民事局で働いています。

花岡(岩田剛)は東京地裁に戻ってきて、食糧管理法の違反などの案件を担当していました。忙しいのが原因か随分、やつれていました。

寅子は弁当を開けましたが、すぐに隠しました。寅子は、闇市で買った米を食べていたからです。

花岡悟
別に猪爪を告発なんてしないよ。生きるために、必要なことだ。君は堂々としろよ。
寅子
でも、法を犯しているのは事実だから。
花岡悟
君は変わらないね。
寅子
そんな風に言うのは、花岡さんだけよ。みんな私が変わったっていう。自分では何もかわっていないつもりだけど、やっぱり前とは違うみたい。
花岡悟
どの自分も全部、君だよ。自分でどうなりたいか選ぶしかない。本当の自分を忘れないうちに。全部、梅子さんの受け売りだけどね。
寅子
会えてよかった。

寅子は、そういって花岡にチョコレートを半分に割って渡しました。

花岡悟
受け取るわけにはいかないよ。それこそ、なりたい自分に反するから。
寅子
あなたにじゃなくて、お子さんたちに。それなら、受け取れるでしょ。
花岡悟
ありがとう。猪爪

花岡の言葉によって、寅子のエネルギーがよみがえります。しかし、寅子はかつての友の変化に気づけなかったのです。

 

その日、家に帰ってはる(石田ゆり子)と花江(森田望智)に花岡に再会したことを打ち明けました。

しかし、寅子はトキメキなどがなかったことから花江はつまらなそう。そこに、また玄関の扉をたたく音がしました。

花江
またライアンさんだったりして。
久藤
夜分にすまないね。ホーナーがどうしても、君に渡したいって。

久藤とホーナーの2人は、ほろ酔いです。

ホーナー
これを子どもたちに。

そういって、数枚の板チョコをだします。子どもたちは、大喜びです。1枚の板チョコだと足りないと思ってもってきてくれたのです。

直明(三山凌輝)に促されて、子供たちはホーナーに「サンキュー」と英語で言います。

ホーナー
こちらこそ。

ホーナーは、家族の団らんを見て涙ぐんでしまいます。ホーナーは、ユダヤ人で戦争で身内をみんな失ってしまっていたのです。

直明
戦争で何も傷ついてない人なんて、いないですよね。
久藤
弟くんの言う通りだね。
花江
子供たちのために、ありがとうございました。

花江の中にあった凝り固まった憎しみが、ホーナーを知って解けた瞬間でした。

ホーナー
子供たちのためにも、一緒に頑張りましょうね。サディさん。
寅子
はい、もちろんです。

寅子もホーナーと握手をしました。翌日、立花から意見書と署名を受け取りました。寅子もそこに署名をしました。こうして各所からの意見書が出そろいます。

 

改めて、民法改正審議会が開かれました。集まった委員の中には、神保教授の他に穂高の存在もありました。そこに桂場の姿もありました。

穂高
おや、桂場くんじゃないか。
久藤
僕が呼んだんです。この会の番犬として。
寅子
ライアンさんは、桂場さんの弱みでも握っているのですか。
久藤
フフフ・・・秘密。

審議会がはじまると、神保教授はなぜ、今の家族の在り方を変える必要があるのか問いかけます。それに対して、女性の権利向上を望む穂高の意見が対立しました。

穂高
それでは、GHQがいや国民が納得しません。憲法で平等をうたうなら、男性に権利が集中している家制度は廃止するべきじゃないですかね。そもそも、この審議会に佐田くん以外女性がいないことが問題だと思います。
桂場
長引きそうだな・・・

昼休憩に入って、寅子は桂場に質問します。

寅子
あの~穂高先生と神保先生は、その仲が悪いんですか。
桂場
物の見え方が全く違う。司法は、どちらかに偏りすぎず相反する意見・主張が必要だ。

そこに、穂高が寅子を探してやってきました。

穂高
あれからずっと考えていてね。実は、君に新しい仕事を見つけてきた。女性には生きにくい法曹の世界に無理している必要はない。この道に君を引きずり込み、不幸にしてしまったのは私だ。ずっと、責任を感じていてね。

穂高は、寅子に家庭教師の仕事をあっせんしようとしていました。

寅子
えっ?不幸?私がですか?先生は何もわかってらっしゃらない。私が桂場さんを訪ねたのは、家族を養うためというのはあります。裏切られた穂高先生に、腹立てた気持ちもあります。でも私は、嫌で法律の勉強をしたんでない。好きでここにいるんです。

寅子は、自分の言葉に納得して続けます。

寅子
そうです。私は、好きでここに戻ってきたんです。戦争や挫折でいろいろ変わってしまったけど、好きでここにいます。それが私なんです。だから、ご厚意だけ受け取っておきます。

そして、寅子は弁当をもって日比谷公園に行きました。憲法第12条を読んで、寅子は暗雲が心から少しずつ晴れていくのを感じていました。

虎に翼第49話のネタバレ,あらすじはここまで。虎に翼第50話のネタバレ,あらすじにつづく



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